システム開発のニーズウェルは、九州で半導体生産システムの開発に参入する。ソニーグループなど大手半導体企業を顧客に持つ、同業のティアンドエスグループとこのほど業務提携した。金融や通信など既存の領域に加え、九州の半導体工場をターゲットに事業拡大を目指す。

ティアンドエスは九州ではソニーグループの半導体生産システムの運用管理を担う。ニーズウェルは提携を通じノウハウを学ぶ。

ソニーは供給体制強化に向けたFab5を完成させた(23年12月、長崎県諫早市)

両社はともに長崎県に事業所を持つ。ニーズウェルは2019年に遠隔での開発拠点として長崎開発センター(長崎市)を開設した。ティアンドエスは23年、諫早市で工場の拡張を進めたソニーとの取引拡大を目的に、同市に事業所を設立した。

具体的な開発人員の数や参入時期は未定。九州ではソニー以外にもローム、三菱電機など半導体工場の新設が相次ぐ。システムの運用・保守の需要も高まる見通しで、ニーズウェルは「長崎開発センターを通じ好調な半導体産業のリソース不足に対応したい」(広報担当者)としている。

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