東北電力と富士電機津軽セミコンダクタ(青森県五所川原市)は12日、風力発電由来の電気供給に関する契約を締結したと発表した。東北電はすでに、富士電機津軽セミコンダクタに水力など再生可能エネルギー由来の電気を供給している。今回の取り組みと合わせて、同社が電気使用に伴う二酸化炭素(CO2)の排出量を年間で30%(約9500トン)削減する見込み。

敷地外の施設から電力を調達するオフサイトPPA(電力購入契約)の手法を活用して、同社のパワー半導体工場に供給する。契約期間は20年で、秋田県内で2025年5月に稼働予定の風力発電所(出力約6550キロワット)から調達する。

東北電と富士電機はそれぞれ脱炭素社会の実現に向けた取り組みを実施している。東北電は30年代早期に200万キロワット分の再生可能エネルギー発電施設を新規に開発する目標を掲げている。富士電機も全社の電力使用量に占める再エネ電力の比率を、30年度で55%と23年度実績(6%)から大幅に高める目標を掲げる。

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