発見した胞子の化石例。現在のものと異なり、胞子どうしが離れた時にできるY字型の模様がないもの㊧も見つかった=日本古生物学会提供

静岡大学などは国内最古となる植物の化石を見つけた。岩手県大船渡市にある約3.9〜4.1億年前の「前期デボン紀」の海の地層に残っていた胞子の化石だ。植物が大幅に多様化した時代で、同大のルグラン・ジュリアン助教は「植物の進化の歴史をひもとくのに重要な発見だ」と話す。

大きさ数十マイクロ(100万分の1)メートルの胞子を15種見つけた。これまで最古だった約3.6〜3.8億年前から1000万年以上遡る。過去に発見された胞子の化石を参考に分類し、どれも低い草の胞子だとしている。地層のできた海に近い陸に草原が広がっていたと考えられるという。

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