5月16日、北米三菱自動車が新たな5か年事業計画「モメンタム2030」を発表した。この発表で衝撃的なのが同時公開された1点の画像。ここに映ってるのってデリカやパジェロ、ラリーアート仕様のアウトランダーじゃないの?

文:ベストカーWeb編集部/写真:三菱自動車

■画像に映る7台のクルマはいったい……?

コントラストを調整すると見えてくるものが……

 北米では存在感に欠けた三菱自動車が反転攻勢に出る。5か年事業計画の印象はそんな勢いを感じさせるものだった。

 発表内容をまとめると、以下の3つに要約できる。

・ハイブリッド、プラグイン・ハイブリッドも含めた電動化の推進
・2026年度から2030年度にかけて、毎年1台の新型車または全面改良車を発表
・ディーラーの新設と販売手法の高度化

 もちろんベストカーWebが注目するのは2番目の新車戦略だ。実はこの発表会に合わせて、三菱は近々投入するクルマを、シルエットで公開したのだ。

 画像に映っているクルマは7台。基本的にはデイタイム・ランニングライトの表情と車体形状程度しか分からないのだが、拡大したりコントラストを調整したりするといろいろ見えてくる。

 まずクルマの正体だが、中央にあるのが次期デリカであることは確実。一見、昨年のモビリティショーに展示されたD:Xコンセプトそのままのようにも見えるが、ミラーの形状が違うので一歩市販に近づいたモデルと思われる。

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■アウトランダーにはラリーアートバージョンが追加?

最前列の2台を並べてみる。ルーフレールやタイヤの偏平率が異なるように見える

 続いては最前列に並ぶ2台。どうみてもアウトランダーなのだが、既存車種を、しかも2台並べるのは解せない。おそらくこれはアウトランダーのマイナーチェンジモデルだろう。

 ではなんで2台なのか。向かって左のクルマにはルーフレールがなく、タイヤの偏平率も小さそうに思える。おそらくこっちは、登場が待たれるアウトランダーのラリーアート仕様ではなかろうか。フェンダーの拡幅こそなされていないが、とんがったスポーツ性を秘めたモデルとなるに違いない。

 もう1台気になるのは、左奥のクルマだ。遠近法で小さく見えるが、タイヤ径などを考慮すると意外に大きいクルマなのかもしれない。

 ベストカーWebは、こいつは次期パジェロ(北米名モンテロ)ではないかと考えるのだが、いかがだろうか。ラダーフレーム+PHEVというパッケージングでランクル250とも戦える期待の星だ。

 残る3台については有力な情報がないのだが、うち2台は北米でアウトランダースポーツとして売られているRVRの後継モデル(エクスフォースでもASXでもない)と、新しいミッドサイズSUVではないかと思われる。

 実は三菱は最近、ギャランベースの北米専用SUVだった「エンデバー」の商標を再申請している。アウトランダーよりも一回り大きな3列シートのSUVが登場するのかもしれない。

 とにかく、北米で発表された三菱の未来像は、日本市場とも関連性が高い。どんなクルマを三菱が投入してくるのか。映像をにらみながらじっくり考えるのも楽しいはずだ。

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