HORSEは6月6日、乗用車および軽商用車向けの新世代レンジエクステンダーに用いる高効率1.2リットル3気筒ガソリン「HR12」エンジンの生産を、ルーマニア工場で開始した、と発表した。

HR12エンジンは、HORSEの製品ラインナップの中で最も効率的であり、ルーマニアで生産されるエンジンの中で最も強力だ。このエンジンは、ハイブリッド車を含む複数の車両に使用される。ルーマニアでの生産開始により、HORSEのグローバルなHR12エンジンの生産能力が補完され、ルーマニアで生産されたエンジンはルノー傘下のダチア『ダスター』に搭載される予定。スペイン工場では、ルノー『オーストラル』と『エスパス』向けにエンジンを生産する。

HORSEは、ルーマニア工場に大規模な投資を行い、HR12エンジンの生産を可能にした。組立ラインでは、既存の作業工程の75%以上が改善され、24の新しい作業工程が設置された。その結果、シリンダーブロックの鋳造から仕上げまでの全生産ライフサイクルが完全に社内で行われることとなった。

さらに、HORSEはルーマニア工場に高度な試験および品質保証設備を導入した。これには、ヘリウム漏れ試験システム、シリンダーブロック用CTスキャナー、高圧洗浄および乾燥機が含まれる。これらの投資により、70名の新しい雇用が創出され、年間45万台のエンジン生産能力が見込まれている。生産の18%は、トルコ・ブルサ工場に出荷される予定だ。


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