「クロカン」という言葉を耳にしたとき9割の人々はスズキのジムニーを思い浮かべるであろう。しかし、スズキのクロカンにはほかにも目を引くような車がある。そんな魅力たっぷりのスズキのクロカンの軌跡をたどっていく。
※本稿は2024年6月のものです
文:永田恵一/写真:スズキ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年7月10日号
■スズキ ジムニー
ジムニーの起源は、スズキが原型となるホープ自動車のホープスターON型4WDの製造権を買い取ったことに遡る。また、ラダーフレーム構造、四輪リジッドアクスル、パートタイム4WDといったジムニーのDNAも初代モデルから不変である。
ジムニーの本格軽クロカンというコンセプトは初代モデルから一貫しているが、世代を重ねるたびに悪路走破性と同時に、オンロードでの快適性をはじめとした乗りやすさも向上。現行モデルはいまだ納車の長い人気車となっている。
●スズキ ジムニーの歴史
・初代:1970~1981年
・2代目:1981~1998年
・3代目:1998~2018年
・4代目:2018年~
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■スズキ ジムニーシエラ
ジムニーには初代モデルから小型車のエンジンを搭載したモデルがあり、その復活した形がシエラである。
2代目のモデルサイクル後半に加わったシエラは、歴代エンジンと全幅の拡大により全体的に乗りやすさが劇的に向上しており通好みのモデルだった。その魅力が現行モデルで一気に認知され、今ではジムニーの柱に成長した。
●スズキ ジムニーシエラの歴史
・初代:1993~1998年
・2代目:2000~2002年(ジムニーワイド) 2002~2018年(ジムニーシエラ)
・3代目:2018年~
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■スズキ エスクード
初代エスクードはコンパクトクロカン人気の火付け役となったモデルだった。3ドアでスタートした初代エスクードだったが、マイチェンで5ドアとなるノマドが加わり、人気はさらに高まった。
2代目モデルはV6エンジンの搭載やロングボディとなるグランドエスクードの追加といった話題はあったが売れず。3代目モデルも目立たないけど「乗るといいクルマ」に仕上がっていたが、こちらも販売は低調だった。
そんな経緯もありエスクードは4代目モデルで乗用SUVに移行し、2024年に絶版となった。
●スズキ エスクードの歴史
・初代:1988~1997年
・2代目:1997~2005年
・3代目:2005~2017年
・4代目:2015~2024年
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