フォードモーターは7月30日、フォードのハンズフリー運転技術「BlueCruise(ブルークルーズ)」が、欧州委員会の承認を受け、ヨーロッパの15か国で利用可能となった、と発表した。

これにより、BlueCruiseは全世界で17か国で使用できるようになった。対象国には、アメリカ、カナダ、オーストリア、ベルギー、チェコ共和国、デンマーク、フランス、イギリス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデンが含まれる。

ヨーロッパでは、13万3000km以上の指定高速道路「ブルーゾーン」でBlueCruiseが利用可能となり、複数の国をまたいだロードトリップが可能となる。例えば、スウェーデンからイタリアまでの約3000kmを25時間以上ハンズフリーで運転できる。

フォードのハンズフリー運転「BlueCruise」

BlueCruiseは昨年から世界的に勢いを増している。2023年には、イギリスで初めて規制承認を受け、ヨーロッパで高速道路速度での真のハンズフリー運転を提供する最初の高度運転支援システムとなった。また、スペインでも承認を受け、ドイツでも展開された。

この技術は、日常の通勤や長距離のロードトリップで、ドライバーが疲れにくく、よりエネルギッシュに目的地に到着するのを支援する。AAAによると、人々は平均して1日1時間を運転に費やしており、これは疲労やストレスの原因となるという。

今年、北米ではBlueCruiseの利用がさらに拡大され、2025年モデルのフォード『エクスプローラー』やリンカーン『アビエーター』など、より多くのEV、ハイブリッド車、ガソリン車に搭載される。リンカーンの全米モデルには、この夏からBlueCruiseが利用可能となる。

現在、全世界で42万台以上のフォードとリンカーンの車両にBlueCruiseが搭載されており、アメリカとカナダの顧客は300万時間以上をハンズフリー運転で楽しみ、2億1300万マイル以上を走行している。これは地球から太陽までの往復距離に相当する。

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