2024年も後半戦。前半には注目の新型車登場や、自動車メーカーの不正など、さまざまなニュースがあった。この先のキーとなる自動車界の事象は何か? ここでは、先日開催が決定した「ジャパンモビリティショー2024」の見どころなどを考えてみよう。
※本稿は2024年6月のものです
文:片岡英明/写真:トヨタ、レクサス、ホンダ、スバル、マツダ、ダイハツ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年7月26日号
■ジャパンモビリティショーが新たな歴史を刻む
1954年にスタートした東京モーターショーは、70年を迎える節目の2023年にコンセプトを刷新した。名称は「ジャパンモビリティショー」に変更され、これまでの自動車という括りを、モビリティに広げている。その結果、エアモビリティや走行用ロボットなども展示が可能になった。
初めての開催だったため各社は手探りでの出展だったが、フタを開けてみるとさまざまなモビリティが登場して大いに盛り上がった。
子ども向けに開設した職業体験コーナーの「出張キッザニア」も大好評で、連日の混雑ぶりとなっている。来場者の目標は100万人だった。だが、12日間で111万人を超える観衆が東京ビッグサイトを訪れている。
最終日に急きょ開催したトークイベントではマツコデラックスさんが日本自動車工業会の豊田章男会長に毎年の開催を提案した。これが承認された形で、ジャパンモビリティショー2024の開催が決定したのだ。会期は10月15日から18日までの4日間で、会場は千葉県の幕張メッセだ。
注目点は、デジタルイノベーションの総合展であるCEATEC2024も併開催されること。来場者登録すれば、無料で入場できるのである。これなら自動車だけでなく家電や情報サービスといった日本のあらゆる産業が集まる一大イベントになりそうだ。
モーターショーの多くは集客力が落ちている。成功させるためには自動車メーカーだけでなくスタートアップ企業などとも連携を密にし、ビジネスとして成功させなければならない。盛り上げるためにも出展メーカーを増やしてほしいね。
■ジャパンモビリティショー2024の見どころ&特徴
・前年(JMS2023)のようなモーターショー的な内容とは打って変わり、今年はスタートアップ・事業会社などが一堂に会し、新しいビジネスを創出するビジネスイベントとして開催
・カーボンニュートラル、モノづくりなど様々なテーマに沿ったスタートアップ150社、加えてモビリティ関連産業、重工業、建設工業といった企業が50社出展
・スタートアップ、事業会社双方で商談ができる、ビジネスマッチングプログラムも開催
●開催概要
・開催日:2024年10月15日(火)~18日(金)
・会場:幕張メッセ(国際展示場)
・入場:無料(全来場者登録入場制)※オンラインでの登録が必要です
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