またもやディーラーを狙った大量盗難が発生してしまった。シビックタイプRを日本で一番売る栃木県の「ホンダカーズ野崎」がその標的になってしまった。その盗難台数なんと11台。ちょっとどうなっているんだよ!!!!

文:ベストカーWeb編集部/写真:ホンダカーズ野崎

■11台盗難で4台は今朝発見される

盗難された車種一覧。すでに4台は見つかっている

 ホンダカーズ野崎といえば栃木県にある「タイプR」の販売にめっぽう強いディーラーだ。元無限のエンジニアでF1エンジン開発にも参加した松本正美さんが店長を務め、その奥深い知識に全国から多くのファンが訪れるお店だ。

 そんなホンダカーズ野崎で盗難事件が発生してしまった。盗難されたのは下記の車種だ。

オデッセイ(白色/那須330て52-38)
シビック(白色/那須330せ39-78)
ヴェゼル(白色/那須330せ35-84)
フィット(茶色/那須530ら・・34)
ヴェゼル(青色/宇都宮330て5013)
シビック(黒色/那須330せ7510)
フィット(白色/那須500わ2017)

今朝がた発見された車両(左から4台)

 すでに4台は今朝方栃木県さくら市にて発見されており、上記のリストからは除外している。近年の盗難車の犯行については盗難車を近隣の駐車場に停めて「様子見」をする手口があり、まさに今回もそのような窃盗団の犯行そのものだ。

 発見した場合は警察(110番)、もしくはホンダカーズ野崎(0287-29-0107)まですぐ連絡をしてほしい。

■犯行は深夜に防火金庫を破られる

金庫を破られた様子。直線的に切られた様子から電動カッターでの犯行によるだろう

 ホンダカーズ野崎の松本店長によれば犯行は2024年8月19日の未明(深夜1時ごろ?)に行われたという。事務所内の金庫に厳重に格納された車両の鍵が狙われた。

 金庫を電動工具などで破ったように思われるが、このあたりの犯行は非常に手慣れた感じもある。さらにボタン電池のスペアをケースいっぱいに持ちこむなど、犯人の遺留品からみても「初犯」というには用意周到な面が見られる。

 防犯カメラの動画を見る限り窃盗団は手慣れた犯行で、盗難する車種もしっかり絞って盗難している様子だ。さらに今回はお店の目玉になるタイプRなどの車種は狙われていないのも気になるが、ここは窃盗団としてもアシが付きやすいことを懸念したのだろう。

このクリアケースが犯人の遺留品。リモコンキーのボタン電池がいっぱいに入っている

 2024年8月6日には群馬県でもホンダディーラーで12台の盗難が起こっており、非常に類似した犯行形態から今回の事件も何らかの関連性があるとみるのが自然だ。

 窃盗団は盗難車をパーツにして売りさばく、もしくは部品にしてアジアなどに輸出するなどで現金収入を得ることになる。しかし今回のような大量窃盗をすれば、犯行は大々的になるし、犯人も増えるのでアシがつきやすい。

 なぜこのような犯行に及ぶのかはちょっと理解に苦しむ点もある。

 自動車盗難はあくまで窃盗罪。スーパーの万引きも自動車盗難も同じ罪で裁かれるというのは、なかなかに理解しがたいところ。自動車窃盗の厳罰化、そして警察を主軸に窃盗犯の根絶を進めてほしい。

 最後になるが盗難車両を発見した場合は警察(110番)、もしくはホンダカーズ野崎(0287-29-0107)まですぐ連絡をしてほしい。

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