ソニー損害保険の調査によると、車に自然災害の損害があったと答えたのは22.3%で、主に台風や大雨が原因。冠水した道路を前にした時、60.6%が引き返す選択をする。


ソニー損害保険は7月12~16日の5日間、自家用車を所有し、月に1回以上車を運転する18~59歳の男女に対し、「全国カーライフ実態調査」をインターネットリサーチで実施し、1000名の有効回答を得た(実施機関 :ネットエイジア)。その結果を8月26日に発表した。

●自然災害によって車に損害が生じたことがあるか

調査では、これまでに自然災害によって車に損害が生じたことがあるかを聞いたところ、「ある」が22.3%、「ない」が77.7%となった。また、自然災害によって車に損害が生じたことがあると回答した人の内訳は、「台風」(42.2%)が最も多くなり、「大雨・ゲリラ豪雨」(37.2%)、「洪水」「大雪」(いずれも17.5%)、「ひょう」(17.0%)が続いた。

●車を自然災害から守るための対策を講じているか

また、車を自然災害から守るための対策を講じているかを聞いたところ、22.9%が「講じている」と回答。どのような自然災害に対して対策をしているかを聞くと、「台風」、「大雨・ゲリラ豪雨」がそれぞれ4割近くとなり「洪水」が続くなど水没に関する心配が見られた。

●冠水部分がどのくらいの深さかわからない

近年増えている、台風や大雨・ゲリラ豪雨などによる道路の冠水がについて、車で走行中、前方の道路が冠水していた際の行動についての質問も行った。

走行している道路の前方が冠水しており、冠水部分がどのくらいの深さかわからない場合どうするかを聞いたところ、「進入せずにすぐに引き返す」(60.6%)が最も多くなり、「停止して様子をみる」(17.8%)、「ゆっくり進入する」(8.0%)、「スピードを上げて進入する」(2.4%)が続き、「わからない」は11.2%だった。年代別では、10歳代・20歳代は20.8%が「停止して様子をみる」と回答し、18.0%が「わからない」と回答する結果となった。

●進入せずすぐに引き返すこと

自動車が冠水した道路を走行する場合、水深が車両の床面を超えると、エンジン、電気装置等に不具合が発生するおそれがある。また、水深がドアの高さの半分を超えると、ドアを内側からほぼ開けられなくなる。危険を回避するためには、道路が冠水していて深さがわからない場合は、進入せずすぐに引き返すことが重要。

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