ホンダは『シビック』をマイナーモデルチェンジし、9月13日に発売する。フロントフェイスをより端正なデザインに変更し、新グレード「RS(アールエス)」をガソリンモデルに設定した。RSは、ホンダファンなら期待せざるを得ない、お馴染みのスポーツバージョンだ。

ホンダによると、2021年に発売された現行の11代目シビックは、クルマづくりにおいて「人中心」の考え方を掘り下げて開発、デザインやスポーティな走りなどにより、市場で支持を得ているという。


◆ハイブリッドが2グレード設定に

エクステリアデザインは、低重心・水平基調で、シンプルかつ流れるようなクーペイメージのプロポーションを維持しつつ、よりシャープで精悍なフロントバンパーデザインに変更した。これにより、フロントやサイドからのスポーティなシルエットをさらに際立たせた。

ハイブリッドモデルe:HEVについては、従来は単一のグレードだったが、新たに「e:HEV LX」と「e:HEV EX」の2つのグレードが設定され、選択肢が増えた。インテリアには新たにグレー内装が追加され、これは静かで滑らかな走りを反映した、明るく軽快な印象を意図したものだ。e:HEV EXでは電動パノラミックサンルーフが標準装備される。

いっぽうガソリンモデルでは、従来の「LX」および「EX」(いずれもCVT)に加え、新たに「RS」(6MT)が追加された。シビックRSはマニュアルトランスミッション専用で、運転者が車を意のままに操る喜びを提供することをめざしている。東京オートサロン2024にプロトタイプが出展されて話題になったモデルだ。

ホンダ・シビック改良新型(RS)、6速マニュアルトランスミッション/本革巻アルミシフトノブ

◆意のままに操る喜びを提供するRS

RSグレードは、まずデザインについては、ブラック加飾されたヘッドライトリング、ドアミラーカバー、シャークフィンアンテナ、エキパイフィニッシャー、ホイールナットを装着し、車両前後にRSエンブレムを付けることでスポーティさを強調している。

また、減速操作に合わせてエンジン回転数を自動で制御するレブマッチシステムを採用。さらに、慣性モーメントを30%低減したシングルマス軽量フライホイールを採用することで、素早い回転落ちを実現し、軽快なシフトチェンジやクルマと繋がる一体感が楽しめるようにした。

専用のサスペンションを装備し、荒れた路面でも車体の揺れを抑制する性能を持つ。同じく専用にチューニングされたステアリングと足回りは、軽快で一体感の高い旋回フィールを得るためだ。また、フロントディスクローターには大径化したRS専用ブレーキを採用し、踏み始めからドライバーの意図した通りの減速度が発生するような、コントロール性の向上が期待できる。

さらに、4つのドライブモードスイッチ(NORMAL、SPORT、ECON、INDIVIDUAL)、RS専用のウエルカムアニメーションが入った液晶メーターなどが搭載されている。

ホンダ・シビック改良新型(e:HEV)

◆ドライバーの操作と車の挙動がつながるパワートレイン

改良新型シビックでは、日常のさまざまなシーンにおいてモーターで走行し、低燃費で滑らかな走りを実現する2モーターハイブリッドシステムを搭載した「e:HEV」モデルと、「ガソリン」モデルの2タイプが引き続き用意された。ドライバーの操作とクルマの挙動が気持ちよくつながる“操る楽しさ”や、質感の高い爽快な走りをユーザーに用意する。

ハイブリッドモデルには2.0L直噴エンジンとハイブリッドユニットを組み合わせた「スポーツe:HEV」が搭載され、燃費性能とスポーティな走りを両立をめざした。特に、加速感とエンジンサウンドが一体となる、走る楽しさを追求したという。

ガソリンモデルには、全タイプに1.5L直噴VTEC TURBOエンジンが搭載されている。アクセルのレスポンスが良く、低速から高速まで力強いトルクを発揮し、さまざまな走行シーンで安定したパフォーマンスが期待できる。

◆販売計画台数

販売計画台数はシリーズで500台/月。ラインナップは、パワートレイン別にハイブリッドe:HEVとガゾリンの2種類、それぞれにLXとEXの2グレードで都合4仕様、これにスポーティなRSが加わる。

全国メーカー希望小売価格(消費税10%込み)はハイブリッドのe:HEV LXが399万8500円、e:HEV EXが430万7600円、ガソリンのLXが344万8500円、EXが379万8300円、そしてRSが419万8700円。

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