ZFと中国の福田汽車(FOTON)は9月16日、中国市場向けの商用車に新しいハイブリッド駆動システムを導入することで、戦略的パートナーシップを強化した、と発表した。これにより、脱炭素化を支援することを目指している。

ドイツで開幕した「IAAトランスポーテーション2024」において、ZFと福田汽車は戦略的協力を強化するための意向書に署名。両社は、これまでの共同事業の成功を基に、ZFの新しいハイブリッドトランスミッションを中国市場に導入することで合意した。この合意の下、ZFは重荷重トラック向けの新しいハイブリッド自動マニュアルトランスミッションシステム「TraXon 2 Hybrid」をさらに開発し、共同事業はそのハイブリッドトランスミッションを製造する。

中国の商用車市場は、新エネルギーへの急速な変革を遂げており、ハイブリッド技術は業界の脱炭素化努力の重要な推進力となっている。ZFは、乗用車向けのハイブリッド技術開発で培った豊富な経験を活かし、商用車向けの実用的でコスト効率の高いハイブリッド技術を迅速かつ効率的に開発することが可能という。

TraXon 2 Hybridは、高い統合設計とハイブリッドモジュールによる高出力とトルクを特徴としており、自動車メーカーが既存のプラットフォームにハイブリッド技術を組み込む際の統合努力と複雑さを軽減する。これにより、全体的な効率を向上させ、CO2排出量を削減しながら、内燃機関の航続距離と燃料補給能力を維持することができる。TraXon 2 Hybridは、フルハイブリッドおよびプラグインハイブリッドの重荷重商用車に対応しており、その多様性により、さまざまな車両アーキテクチャにシームレスに統合できる。

このシステムは、2026年に中国市場からグローバルに量産開始される予定だ。

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