日本生まれの新たな自動車ブランド「アフィーラ」。ご存知ソニーとホンダによるコラボプロジェクトだが、その第1号車の発売に向けた準備が着々と進んでいる。はたしてどんなクルマになるのだろう!?
文:ベストカーWeb編集部/写真:AFEELA、ベストカーWeb編集部
■ソフトがどれだけすごいかは依然未知数
2023年のジャパンモビリティショーでも話題を集めたソニー・ホンダモビリティの新ブランド「アフィーラ」。同社の発表によれば、第1号車が2025年前半に北米で受注を開始し、同年中に発売するというから、もはや開発も最終段階に差しかかっているはず。
ちなみに第1号車の名前だが、商標を検索してみてもそれらしきものが見つからない。「AFEELA+数字」あるいは「AFEELA+アルファベット」といった呼称を考えているのかもしれない。
さておき、そのクルマの各部の意匠登録などは順調に進んでいるようだ。
その登録情報から見る限り、エクステリアなどはモビリティショーで公開されたイメージそのまま。フロントグリル部分には周囲とのコミュニケーション用の横長ディスプレイが備わり、車内のダッシュボードにも左右幅いっぱいにディスプレイが陣取る。ハンドルはヨーク(操縦桿)タイプだ。
しかしこれでアフィーラの魅力の大半が分かったかと言えば答えはノー。アフィーラは圧倒的なソフト力で、これまでにない自動車の魅力を打ち出してくるはずだからだ。
コアになるのはクアルコムが車載用に開発したSoC「スナップドラゴン・デジタルシャシー」。車内外に大量のカメラとセンサーを備えて、最大800テラフロップス(80兆回)の演算をこなす。運転支援からインフォテインメントに至るまで、レベル違いの世界を見せてくるはずだ。
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■1000万円台が納得できる「驚き」に期待!
いっぽうハードウェアだが、土台となるプラットフォームは、ホンダが2026年に発売する新世代BEV「ゼロシリーズ」と共有することが確定した。当初は独自の車台を採用という話もあったが、中国勢の開発スピードと勝負するため、車台はホンダにまかせようという流れになったらしい。
充電系に関してもメインストリームに乗っかった印象で、9月末、テスラの充電規格であるNACSを、北米はもちろん日本でも採用すると発表した。このままいけばアフィーラは、日本でNACSを標準採用する初の日本車ということになりそうだ。
気になる価格だが、600万円台といわれるホンダ・ゼロシリーズに対して、アフィーラは1000万円を超えそう。富裕層の財布を開くだけの価値をどう実現してくるかが見ものだが、最近の中国製EVなどは最新の機能を安価に実現してきているだけに、成り行きが注目される。
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