中国の長城汽車(グレートウォール、GWM)は、インドネシアで現地生産を開始した、と発表した。
同社と世界的な自動車販売会社インチケープの協力プロジェクトである現地KD(ノックダウン)工場から、HAVALブランドのハイブリッドSUV『JOLION HEV』が初めて生産ラインを出た。
HAVAL JOLION HEVは、GWMがインドネシア市場に投入する2番目のSUV。2024年7月に同国で発表されて以来、現地で大きな注目を集めている。この車両は実用性、走行性能、効率性を特徴とするハイブリッドSUVだ。
ジャカルタモーターショーで初公開されたHAVAL JOLION HEV(右)インドネシアのワナヘランにあるGWMの生産ラインと物流施設は2万277平方mの広さを持ち、工場全体の面積は41万1392平方mに及ぶ。100人以上の専門家が生産、品質管理、エンジニアリング、物流を担当している。本社からのエンジニアリング技術者と品質システムのサポートを受け、厳格な受け入れテストを経て操業を開始した。
GWMはグローバル化を推進する中で、海外市場の長期的な開発に注力している。インドネシアの製造施設は、同社の「現地生産能力」というグローバル戦略の一環だ。急速な海外展開に伴い、GWMは世界中で複数のKD工場プロジェクトを進めている。
例えば6月には、ウズベキスタンのKD工場が正式に操業を開始した。エクアドル、パキスタン、ウズベキスタン、ガーナでの工場立ち上げに続き、マレーシアなどの国々でも今年中に生産開始が予定されている。
中国長城汽車がインドネシアで現地生産開始これらの取り組みにより、GWMは先進的なサプライチェーンの利点を迅速に海外市場に移転し、現地の産業発展に統合しながら雇用を創出し、海外での生産拠点を拡大することで、海外市場のニーズにより適切に対応できるようになる。
インドネシアは、GWMにとってASEANおよび世界的に重要な戦略市場だ。同社は同地域での長期戦略にコミットし続け、インドネシアの消費者に安全で知的、環境に優しい高品質な車両と優れたサービスを提供していく。
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