日産自動車のインド現地子会社であるインド日産は、インドで生産・販売するコンパクトSUV『マグナイト』の改良新型を発表した。改良新型マグナイトは、洗練されたデザインや先進技術、高効率なパワートレインを採用し、安全装備も追加している。

新しいマグナイトの外観は、頑丈さを感じさせるデザインで、フロントとリアにLEDライトを採用し、アルミホイールとルーフレールを組み合わせている。フロントグリルは大型化された新デザインだ。

室内空間には、新たにTFTディスプレイや、スマートフォンとシームレスにつながるワイヤレスApple CarPlayとAndroid Autoを設定したほか、ワイヤレスのスマートフォン充電器も搭載した。さらに調整可能な4色のアンビエント照明を採用したことで、室内の快適性をさらに向上させた。

新機能としては、リモートエンジンスタートや降車時オートロック・接近時アンロック機能、冷却機能付きグローブボックスに加え、エアイオナイザーなどを採用している。また、全グレードに6つのエアバッグを装備したほか、ボディには強化スチールを使用し、自動調光リアビューミラーも採用した。

パワートレインには、ターボチャージャー付1.0リットルエンジンを搭載し、トランスミッションにはマニュアルトランスミッションとCVTを設定している。これらを組み合わせることで、燃費とレスポンス性能の最適なバランスを提供する。

マグナイトは2020年12月に発売され、インドにおいて強固なプレゼンスを確立してきた。インド日産はこれまでに、マグナイトを20の右ハンドル市場に輸出しており、販売台数はインド国内及び海外市場で累計15万台を超えている。

そして、2025年から改良新型の左ハンドル市場への輸出を開始し、日産のアフリカ、中東、インド、オセアニア地域で生産される車両としては最大規模となる10万台レベルの輸出を目指す。

日産は経営計画「The Arc」において、インドを主要な生産ハブと位置付け、アフリカ、中東、インドにマグナイトを投入するなど、幅広い商品ラインナップを提供していく。マグナイトの輸出を通じて、インドは英国とともにAMIEO(アフリカ、中東、インド、欧州、およびオセアニア)地域における日産の重要な輸出拠点となる。

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