2024年9月13日、スバル矢島工場を見学するベストカーのファンクラブ、ベストカーMate向けのツアーイベントが開催された。スバルの国内生産を支える主力工場を見学できた当日の模様についてお届けしよう。
文、写真:ベストカーWeb編集部
■スバルのクロスオーバーSUV3台を生産する矢島工場
当日のBC Mate参加者は19名。まずはスバルビジターセンターに集合し、展示ホールや当日の工場見学(所要時間約1時間45分)についての説明がビデオ上映によって行われた。ちなみにビデオ上映された内容については全員、撮影不可とのことだった。
今回、ツアーで見学したスバルの矢島工場は1969年2月から稼働を開始した同社の主力工場であり、従業員5000名による2交代制勤務を行っている。同工場で生産されているのはレガシィアウトバック、クロストレック、フォレスターというスバルのクロスオーバーSUV系車種となる3モデルだ。
ざっと説明すると、工場ではまずロール状に巻かれた鉄板の巻きぐせを修正し、ドアやボンネットなどクルマの部品をプレス機械で成形する。続いて複数の板金部品組み合わせを主にスポット溶接でクルマの骨格を作る重要な工程となるボディ溶接組み立てを実施。混流生産方式により、1本のラインで複数の形状の車種が生産可能だ。
さらにボディの汚れを落として電着、中塗り、ベース、クリアという4回に分けて塗装する。パワーユニットについては大泉工場でエンジンとトランスミッションを加工し、4kmほど離れたこの矢島工場に運搬される。
ボディのカラー塗装が終わると、そこに内外装部品が取り付けられていく。ちなみに1台につき約6000種類、3万点もの部品が取り付けられるというのだから凄い。
その後、工場内では完成検査員による厳しいチェックを受け、1台1台の生産品質を確認する「完成検査」を実施。それが終了してようやく完成車はモータープールに運び込まれ、国内外へ出荷されるのだ。
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■登場が待たれる新型フォレスターが続々と!
説明後にお待ちかねの生産工場に徒歩で移動して最終組み立て工程の現場を見学。例によって残念ながら内部の撮影は禁止なのだが、クロストレック、レガシィアウトバックは右ハンドル仕様の日本市場モデルだったのだが、フォレスターは見慣れない左ハンドル仕様が生産されていた。
参加していたBC Mate会員のなかから「どうも見たことのない顔つきのフォレスターだと思ったら、これ、米国で販売されている新型じゃないか!」と、興奮する声が上がっていた。
組み立て工程の見学後、今度はビジターセンター施設内の展示ホールに移動。ここにはスバル360をはじめ、スバル1000、ブラット、初代レオーネエステートバン4WD、初代アルシオーネ、初代サンバーなど市販された歴代スバル車のほか、VIZIV2やアドレナリンなど過去のモーターショーで出展されたコンセプトモデル、WRCに参戦していた頃のインプレッサワールドラリーカー2000などスバリストならずとも見ておきたいモデルがズラリ。
展示車のなかでは1949年に日本最初のフレームレスリアエンジンバスとして登場した「ふじ号」はなかなかお目にかかれないレアなモデル。BC Mate参加者の注目を集めていた。
その後、安全技術ギャラリーでは初代レヴォーグに搭載された先進安全装備のアイサイトVer3についてのカットモデルでの実演を見学。最後に施設前では参加者全員での記念撮影をパチリ。
次回以降のイベントについてもベストカーMateのウェブサイト上で告知していくので、まだの方はぜひ無料登録を!
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