2024年10月6日、神奈川県藤沢市の湘南T-SITEにて、SOMPOダイレクト損害保険主催のEV試乗イベント「HOW TO EV」が開催された。本イベントは、昨年11月に続いて2回目の開催で、計11ブランドの最新電気自動車が集結した。

今回集結した11ブランドのEVは、日産、VOLVO、MINI、メルセデスベンツ、フォルクスワーゲン、トヨタ、テスラ、BYD、BMW、LEXUS、HYUNDAIの計21台。約50組のセゾン自動車火災保険「おとなの自動車保険」契約者を招待し、各ブランドのEVを約30分ずつ試乗した。

休日の湘南T-SITEにはイベント招待者だけでなく大勢の来店者で賑わっており、「HOW TO EV」イベントにも興味津々。空き枠を利用して飛び込みで何組もの人々がEVに試乗できたようだ。

神奈川県藤沢市の湘南T-SITEは駐車場の雰囲気もいい。各社のブースが点在し、招待客に混じり買い物客も興味深くブースを訪問する。

試乗会を企画した同社経営企画部特命部長の平尾昌也さんはイベントの狙いをこう語る。

「おとなの自動車保険のなかのEV契約者も次第に増えてきた。今後、EVを選ぼうとしている人も含めて、まだEVについては知らないことも多くカーライフに不安を持っている。保険会社として"安心"を届けたいとの気持ちから、実際にEVに乗って触れたり、EVのカーライフにおける不安をとりのぞく機会を設けたかった」

実際に会場ではEVの試乗だけでなく、EVカーライフの不安解消、安心提供の視点でいくつかのサービスの説明やデモが行われた。

そのひとつ、おとなの自動車保険のロードサービスを担当するプライムアシスタンス社が提供する最新の充電サポートシステムの実演も行われた。

「保険契約者の特約のロードサービスでは、EVオーナーならばドライブ中のもしもの電欠時に駆けつけ充電サービスが得られる。充電施設までレッカー移動となると3時間近くかかってしまい、せっかくのドライブの予定を大きく狂わせてしまいます。そこで可搬型EV充放電器を利用したEVからEVへの給電を行うことで現場で20分、約20kmぶんの充電を行うことで充電施設まで自走していただげます。ロードサービスの時間としては30分。最小限の時間ロスでドライブの続きを楽しんでいただけます」

電欠駆けつけサービスのデモは、オリジン社可搬型EV充放電器「POCHA V2V」を用いて行われた

また、中古EVの購入時や下取り時に、その車両のバッテリー診断を行ってくれるAVILOOバッテリー診断や、Seibiiによる出張整備サービスのブースにも熱心に話を聞く人が絶えなかった。

AVILOOはオーストリアの企業で、OBD2端子に通信機器を繋いでバッテリー診断をするというもの。数分でテストを完了する「FLASH TEST REPORT」と満充電から電池が空になるまでエアコンつけっぱなしなどで電池の放電のデータを詳細に解析する「BATTERY CERTIFICATE」のふたつの診断方法を紹介していた。

「ガソリン車の場合は、外観プラス年式や走行距離でクルマの価値が算出できたが、EVの中古車価値はバッテリーの状態を調べる必要がある。最大容量だけでなく、バッテリーの利用履歴や健康状態も調べることができると、より安心材料として中古車流通に利用してもらえるはず」とAVILOOジャパンダイレクターの山崎岩男さんは話してくれた。

前日の土曜は雨だったが、当日は秋晴れの日曜日。家族連れで訪れる来場者にとっても、EVのいまを体験できる良い機会として"安心"を実感できる1日になったのではないだろうか。今後もSOMPOダイレクト損害保険は「HOW TO EV」シリーズとして、情報提供や体験会に力を入れてゆくという。

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