転落や滑落、挟まれや巻き込まれなど、依然としてトラックの荷役作業中の労働災害が増え続けている。
そんな中、荷役作業中の労働災害発生リスクを軽減する製品を開発した架装メーカーがある。山形県山形市のいそのボデーだ。
ユニークなバンボディや平ボディの架装で知られるいそのボデーだが、トラックドライバーの安全を守るオプション製品とはどんなものだろう?
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/いそのボデー
テールゲートリフターや荷台からの転落を防ぐオプション製品
荷役中の事故で最近特に増えているのはテールゲートリフターの使用中の事故だ。
テールゲートリフターは荷役作業の強い味方である反面、ロールボックスパレットなどを運搬する際など、注意を怠ると転落事故を招く危険性がある。
いそのボデーのテールゲートリフター折り畳み式安全柵は、テールゲートリフターに安全柵を取り付けたもので、使用後は柵部を折り畳んでテールゲートリフターを格納することができる。
作業の安全性が向上し、柵の脱着が不要のため作業負担も最小限に抑えることが可能だ。
材質は鉄とアルミフレームで、重量は片側12kg 高さ875mm 幅1150mm 奥行60mmとなっている。
なお既存車にも取り付けできるが、一部のテールゲートリフターには取り付けできないタイプもあるとのこと。
折り畳み式のほか差し込み式安全柵もあり、こちらはテールゲートリフターを使用する際に安全柵を差し込んで使用するタイプだ。
また、安全性に配慮した車両用格納型サイドステップもラインナップしており、手動と電動の2種類から選ぶことができる。
さらに格納式ゲート用のステップ加工も行なっており、こちらは格納式テールゲートリフターの上面を滑り止め加工することで、ステップ代わりとして昇り降りできるというものだ。
熱中症対策にバッテリー式クーラーシステム
いそのボデーでは。ドライバーの体調管理に貢献するバッテリー式クーラーシステムもオプション設定している。
こちらは、エンジンOFFの状態でも涼しい風が約2時間送風(状況により多少変動)されるサブバッテリー式のアイドリングストップクーラーで、小型2t車にも取り付け可能な室外機一体式の薄型タイプとなっている。キャブ内取り付け型ではないので、キャブ内が狭くならないのが特徴だ。
現場などでアイドリングストップが求められる昨今、夏場の熱中症対策、環境対策として活用できる。
バッテリー式クーラーシステムは、2t車~大型まで取り付け可能で、設定温度は15℃~27℃、風量調節は5段階。
クーラー本体重量は29.5kg、車両改造総荷重は95kg。クーラー本体寸法は、長さ740mm×幅826mm×高さ330mmとなっている。
また、サブバッテリー寸法は、長さ450mm×幅400mm×高さ450mmで、電源はDC24(V)である。
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