当Webでもたびたび報じている「ホンダの400cc4気筒」に関する最新情報が舞い込んできた。中国をメイン市場に400ccと500ccのフルカウル直列4気筒が生産され、これが日本にはネイキッドとして登場するらしい。2025年はCB400フォアのデビューから50周年という節目の年。「令和のヨンフォア」として400cc直4ネイキッドが復活か!?
文/Webikeプラス編集部「各国の市場に合わせたミドル4気筒」が登場へ
既報のとおり、ホンダが中国で並列4気筒の中型モデルを開発していることを正式にアナウンスした。中国の重慶モーターサイクルショーでホンダの実質的な二輪トップである加藤稔氏が「四缸中排车型(4気筒中型モデル)」を開発しているとスピーチ。その際の映像にフルカウルモデルが映し出され、スーパースポーツの発売を示唆していると思われる。
さらにその後「各国の市場に合わせたミドル4気筒を発売していく」との新情報をキャッチした。
現在、中国ではカワサキのZX-4Rを筆頭にフルカウルのミドルクラスが人気。現地メーカーからも新作が相次いでおり、2024年にはKOVEが4気筒の「450RR」を発売、CFMOTOが500cc直4の「500SR VOOM」を発表している。
こうした動きに対抗すべく、ホンダは中国向けに直4フルカウルスポーツを投入すると見られる。
一方、日本では「ネイキッド」を望む声が大きい。1970年代のCB400フォアに始まり、Z400FX、CBX400Fら400cc直4ネイキッドは現在でも高い人気を誇り、1990年代には400ネイキッドブームも起きた。しかしCB400スーパーフォア(SF)/CB400スーパーボルドール(SB)が2022年に生産終了して以降、ラインナップが途絶えているのが現状だ。
ライダーはもちろん、販売店においても「400直4ネイキッド復活」は以前から要望されていると聞く。そこで中国向けのフルカウルをベースに、ネイキッドにモディファイして日本市場に投入すると予想される。「市場に向けたモデルを投入する」のであれば、日本人が期待するルックスは丸1眼の正統派になる可能性が高い。
なお、中国向けのフルカウル仕様が日本で発売されないわけではなく、ネイキッドとの2本立てになると見られる。
フルカウルの車名がCBR400R FOURなら、ネイキッドはCB400FOURでは?
国内版ネイキッドの車名は「CB400FOUR」になる可能性がありそうだ。
重慶モーターサイクルショーの直前、ホンダは8月27日に「CBR400R FOUR」という商標を日本で出願。これがミドル4気筒フルカウルの車名と予想されるが、末尾のFOUR(フォア=4気筒)で既存の2気筒モデル=CBR400Rと区別する狙いだろう。
また、CBR400R FOURというネーミングを採用する場合、CBR-RRのサーキット路線ではなくCBR-Rシリーズの万能キャラクターがコンセプトになると予想される。
前述のとおり中国ではネイキッドのCB400Fも発売されており、こちらも並列2気筒エンジンを搭載している。4気筒のネイキッド版にも「FOUR」というネーミングがつけられるなら、車名は「CB400FOUR」になる可能性もあるだろう。
となればスタイルもやはり往年のヨンフォアをイメージしたネオクラ路線を期待してしまう。1997年に同名モデルは登場したが、カワサキのゼファーやZ900RSのようなリメイク路線は登場していない。
さらに2025年はヨンフォアの50周年にあたる。車名もスタイルもCB400FOURが復活するのに最大のメモリアルイヤーとなるのだ。国内で一時は低迷した400クラスが活況を呈している今、「令和のヨンフォア」はさらなる起爆剤になることは間違いない。さらなる新情報が届き次第、いち早くお伝えしよう。
既にCB400SFの生産設備は中国に移管済み、製造は日本で行う!?
さらに新情報として、日本国内にあったCB400SF=400cc4気筒の生産設備はそのまま中国工場に移設済みという。つまり品質やコストに関してもクリアできるだろう。
基本的に新型ミドル4気筒は中国が生産を担当するが、日本仕様は部品を国内に輸入して組み立て、メイドインジャパンとなるようだ。この生産手法はGB350などと同様。GBは主要マーケットのインドで製造しているが、日本仕様は部品を輸入して熊本工場で組み立てられている。
中国では400と500ccフルカウルが併売される?
排気量に関しては、中国では400ccのほか、500ccが販売される可能性も。前述の中国ショーで示されたシルエットは2種類あり、400ccと500ccを示唆すると考えられる。
ホンダは中国において排気量500cc以上を大型二輪モデルと位置付けており、大型専門店「Honda DreamWing」で販売している。また、現地の4気筒ライバル車が450~500ccで発売されており、これに対抗する意味あるだろう。
さらに2025年から新たにミドルクラスを扱う販売店網「Honda Dream」を構築。五羊ホンダと新大州ホンダの中型車販売網をベースに、現地生産の中型モデルを扱うことになるだろう。ここでは400cc版を発売すると予想される。
中国の二輪免許に排気量制限はないが、ご存じのとおり日本では免許の関係から400cc版の発売は間違いないだろう。
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https://news.webike.net/motorcycle/412603/
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