フェラーリは10月17日、新たなスーパーカー『F80』を発表した。同社が定義するスーパーカーとしては、2016年の『ラ・フェラーリ アペルタ』以来8年ぶりの新型車となる。

F80は、フェラーリ工場から生産された中で最も強力なロードカーだとし、内燃機関車両の究極のエンジニアリングを体現。搭載するV6ハイブリッドパワートレインは最大出力1200hpを実現している。フェラーリとしては初めて導入した電動ターボ技術(e-turbo)は、各ターボのタービンとコンプレッサーの間に電動モーターを設置、低回転域から並外れた出力と瞬時のレスポンスを実現しているという。

F80はトラック志向のスーパーカーでありながら、一般道でも容易に運転できるというモデルとなっており、フェラーリは「当初は不可能に思えた目標を達成した」としている。カーボンファイバーシャーシや極限の空力ソリューション、アクティブサスペンションなど、すべての要素がパフォーマンスを最大化するために設計。運転者中心のレイアウトを備えた2シーターだが、「1+」シーターと言える構造になっている。車幅を最小限に抑えることで空力性能の向上と重量削減を達成した。

フェラーリ F80

デザインについても、「フェラーリの新たなデザイン時代の幕開けを告げるもの」だとしており、レースに由来するスピリットを強調し、エアロダイナミクスを全面に取り入れた緊張感あるデザインとなっている。これには航空宇宙分野からのインスピレーションも採り入れられた。

アクティブリアウイング、リアディフューザー、フラットアンダーボディ、フロントトライプレーンウイング、Sダクトなどが連携することで、250km/hで1000kgものダウンフォースを生み出す。それをアクティブサスペンションが受け止め、電動フロントアクスルを備えた四輪駆動システムによって爆発的なパワーとトルクを路面に伝達する。

フェラーリ・スーパーカーの新たな歴史を刻むこのモデルの価格はおよそ5億8000万円と伝えられている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。