どのパンもおいしいんです。でも、今回はBCの姉妹紙『おとなの週末』スタッフたちが「クリームパン」が食べたいとなったら真っ先に思い付くパン屋さんを集めました。近くに出かけたらぜひ、いえ、わざわざ買いに行ってみてほしい美味揃いです。カスタードクリームに甘いパンの組み合わせで、ファンの多い「クリームパン」。クリームひとつとっても、味や香り、量に違いがあって意外と個性あり!

撮影/鵜澤昭彦(シミズパン、フランダース、花鳥堂)、小島昇(アンティーム) 取材/市村幸妙(シミズパン)、池田一郎(アンティーム)、編集部(花鳥堂)、藤沢緑彩(フランダース)

■『アンティーム』 @板橋区役所前

 『アンティーム』クリームパン 162円 大事にしているジャンルという菓子パン。きつね色のやさしい焼き上がりの食感がいい。中にはクリームイエローのカスタードがたっぷり。バニラの風味があり、甘くなめらか。口どけのいいおいしさだ

 「アンティーム」は仏語で親密なの意味。その名の通り、とても身近な感じがうれしいお店。同じ板橋区の蓮根から移転して8年、すっかり街に馴染んでいる。

 30年前に独立したときから中心は菓子パンやサンドイッチ。「パンに大事なのは温度と時間の管理」と生地の状態を見ながら焼き上げていく。ふっくら焼き上げられたパン生地がとてもおいしい。

『アンティーム』塩パン 129円

【コレも食べて!お店のおすすめパン】塩パン 129円/中にバターを巻いて焼き上がったパンは、外側はパリッとして中は空気を含んでもっちりふわふわ。絶妙な塩気とたっぷりのバター感のバランスが◎。1個ならずもっと食べたい

『アンティーム』

[住所]東京都板橋区板橋2-63-7
[電話]03-6912-4015
[営業時間]8時〜19時半
[休日]日・祝
[交通]都営三田線板橋区役所前駅A3出口から徒歩2分

■『自家製 シミズパン』 @稲荷町

『自家製 シミズパン』懐かしクリームパン 237円 水飴を使った甘く濃密なカスタードクリームを軽い食感のパンが包む。今の時代にマッチしたバニラビーンズが効いた軽やかなクリームの「クリームパン」(237円)と食べ比べてみるのも楽しいだろう

 客の多くは週に幾度も通う常連さんたち。言葉を交わしていく中で「昔ながらのクリームパンが食べたい」という声から復活したのが「懐かしクリームパン」。どっしりとした濃厚なカスタードクリームが入ったこちらのほうが、実は好きなのだと店主は話す。

 生クリームが使われたパンも昭和と令和の味が並ぶなど、タイムトリップ感覚が楽しめる。

『自家製 シミズパン』やきそば 237円

【コレも食べて!お店のおすすめパン】やきそば 237円/製麺所から取り寄せた太麺をフルーツが効いたソースで炒める。酸味が甘みに変わる瞬間を狙って調理するのがポイント。むっちりとした食感のコッペパンにギュッと詰め込まれた大盤振る舞いな麺を味わって

『自家製 シミズパン』

[住所]東京都台東区東上野6-27-7
[電話]03-3841-1862
[営業時間]7時45分〜19時半 ※売り切れ次第終了
[休日]日・祝
[交通]地下鉄銀座線稲荷町駅3番出口から徒歩5分

■『フランダース』 @京王多摩川

『フランダース』自家製カスタード入りクリームパン 230円 「カスタードを食べるパン」ってくらい中にはカスタードクリームがたっぷり。生クリームと混ぜ合わせふわっとなめらかなカスタードと、同じく生クリームを最大量配合した風味豊かなブリオッシュ生地が完璧な組み合わせ

 多摩川の堤防にほど近い京王多摩川駅前で23年続く同店は、パンだけでなくケーキ類もあるのが特徴。ご主人が洋菓子も作るベーカリーレストラン出身とのことで、名物のクリームパンにはその技が光る!中のカスタードクリームは、各材料の配合を研究し辿り着いた黄金比。洋酒の奥深い風味がありながら程よい甘さで、食べ飽きない。

『フランダース』モッツァレラチーズとハムのクロワッサンサンド 450円

【コレも食べて!お店のおすすめパン】モッツァレラチーズとハムのクロワッサンサンド 450円/フレッシュなサンドイッチ類はもちろん店内調理。どデカくスライスされたモッツァレラチーズがボリューミーでうれしい。他、サンドイッチも具だくさんで地元の高校生たちに人気だ

『フランダース』

[住所]東京都調布市多摩川5-9-3
[電話]042-487-3311
[営業時間]10時〜20時
[休日]火
[交通]京王線京王多摩川駅北側出口から徒歩3分

■『花鳥堂(かちょうどう) パン店』 @江戸川橋

『花鳥堂(かちょうどう) パン店』クリームパン 210円 ひと口食べるとこぼれんばかりに溢れ出すカスタードクリームは、卵多め。少し甘めのパンと絶妙なハーモニーを奏でる。他のパンよりほぼ倍の20個を焼いていることからも人気の高さが伺える

 創業は昭和25(1950)年。再開発で建てられたビルに入って約50年、ビビッドなイエローの外観とレトロな看板が年季を感じさせる。店とほぼ同じ年月を重ねてきた2代目の金森英夫さんが、昔ながらの製法でパンを作る。菓子パンに惣菜パン、食パンなど最大20種類ほどが並ぶ。

 カスタードやカレーは自家製。素朴なパンの中にこだわりを忍ばせるのも粋だ。

『花鳥堂(かちょうどう) パン店』デニッシュサンド 300円

【コレも食べて!お店のおすすめパン】デニッシュサンド 300円ありそうでないデニッシュのサンドイッチ。実は50年続くロングセラー商品である。まろやかな卵サラダ、ハムサラダと、甘く香ばしい生地が想像以上に好相性。クセになる!

『花鳥堂(かちょうどう) パン店』

[住所]東京都文京区関口1-47-12 江戸川橋ビル1階
[電話]03-3269-0411
[営業時間]10時半〜18時 ※売り切れ次第終了
[休日]土・日
[交通]地下鉄有楽町線江戸川橋駅1b出口直結

『おとなの週末』/2024年6月号より
※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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