シトロエンは、「パリモーターショー2024」において、次世代SUVコンセプト、『C5エアクロス コンセプト』を世界初公開した。このモデルは、同社のCセグメントSUVの将来像を示すものであり、SUV市場での攻勢を強化するシトロエンの意欲を表している。
C5エアクロス コンセプトは、ステランティスグループの新プラットフォーム「STLA Medium」を初めて採用している。このプラットフォームにより、内燃機関、ハイブリッド、100%電気といったマルチパワートレインに対応可能となっている。
デザイン面では、力強さと個性を表現しつつ、空力性能を徹底的に追求している。全長4.65m、全高1.66mのボディサイズで、従来モデルより15cm長くなった。フロントエンドは垂直的な形状で新しいロゴを取り入れ、力強さと流動性を表現している。
空力性能の向上に注力したデザインが特徴だ。SUVの特性上、空力的に不利な形状になりがちだが、デザイナーたちはあらゆる工夫を凝らしている。例えば、ボンネットの先端を低くし、ルーフラインを後方に向けて傾斜させるなど、空気抵抗の低減を図っている。
シトロエン C5エアクロス コンセプトリアデザインも空力性能向上のために特別に設計されている。「シトロエン ライトウィング」と呼ばれるテールライトユニットは、車体側面から分離して浮いているように見え、この部分の複雑な空気の流れをコントロールする役割も果たしている。
これらの空力的な工夫により、現行のC5エアクロスと比較して、高速道路走行時の電動走行距離が約30km延長されると見込まれている。
内装については詳細が明らかにされていないが、シトロエンは「家族の多面的な生活に寄り添う、落ち着いた、つながりのある運転体験」を提供すると述べている。
C5エアクロス コンセプトは、シトロエンブランドの新しいデザイン言語を体現しており、SUV市場における同社の強い野心を示している。このコンセプトが2025年に量産モデルに反映される。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。