フォードモーターは10月21日、ハンズフリー運転支援システム「BlueCruise」の最新バージョン1.5を発表した。新たに自動車線変更機能を搭載し、高速道路での運転体験をさらに向上させている。
「BlueCruise 1.5」は、前方の車両が遅い場合に自動的に車線変更を行い、設定した速度でハンズフリー走行を継続できる。フォードの先進運転支援システム(ADAS)チームが開発したこの機能により、ドライバーはより長時間ハンズフリーモードを維持できるようになる。
新システムは、スムーズで自然な運転体験を提供するよう設計されている。例えば、自車よりも速い交通流への合流を避けたり、出口ランプや不明確な車線標示がある右側車線への移動を控えたりする。これにより、ドライバーが手動操作に戻る必要性が減少する。
フォードの社内テストによると、平均的な走行で車線変更の最大45%を自動化できるという。システムは隣接する車線が空いていることを検知し、充分な時間があれば1回の車線変更を滑らかに実行する。
車線変更の前には、視覚的および音声による警告がドライバーに提示される。また、ステアリングホイール前のディスプレイには、遅い車両を追い越すためや追い越し車線から出るためなど、車線変更の理由が表示される。
ドライバーが自動車線変更を望まない場合は、反対方向のウインカーを操作するか、ステアリングホイールを保持することで、変更を中止できる。また、ドライバー支援設定で機能を無効にすることも可能だ。
BlueCruise 1.5は、2025年初頭に発売予定の『マスタング マッハE』2025年型から実装される。
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