2024年7月に破産の報道があったシートメーカーの名門、ドイツのレカロ社の今後についてお伝えする。破産したという報道が寄せられているが、WRXやコペン、スイフトスポーツ、GT-R NISMOなど、多くの日本車も採用してきた名門。はたして影響はないのだろうか!?

※本稿は2024年8月のものです
文:片岡英明、ベストカー編集部/写真:スバル、ダイハツ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年9月26日号

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■破産したのは「ドイツ法人」で日本法人とは別

倒産したレカロだが、今後もスポーツシートは変わらず供給される

 ドイツに本社を置き、世界的に有名なシートメーカーであるレカロですが、そのドイツ法人が2024年7月末に破産申請を行いました。日本でも絶大な人気を誇る同社のシートですが、影響はあるのでしょうか。

●片岡氏のコメント

 レカロは、シート界の名門ブランドだ。自動車だけでなく航空機やスタジアムシートのほか、医療用の腰に優しいシートも作っている。アフターパーツのほか、純正採用している自動車メーカーも多い。

 破産申請したのは、ドイツのレカロ・オートモーティブ社だ。今回の破産申請には航空機用シートやゲーミングチェア、チャイルドシート事業に影響はないと言っている。気になるのは自動車用のシートだが、破産したのはドイツ法人だ。日本法人は元気である。

 このくらい有名で技術力の高いメーカーだと、救いの手を差し伸べる会社も少なくない。ホイールの名門、BBSも倒産したが、今も最新の作品を買うことができる。レカロも同じで、今後も存続していくはずだ。

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