ポルシェは10月22日、イタリアのコーヒーマシンメーカー、ラ・マルゾッコとのコラボレーションにより、エスプレッソマシンを911台限定で発売すると発表した。
この特別モデルは、ラ・マルゾッコの「リネア・ミクラ」をベースに、ポルシェのデザイン要素を取り入れたもので、生産台数は911台に限定される。デザインは2種類あり、ポルシェオリジナルカラーの「スレートグレーネオ」と、マルティーニレーシングデザインの2つから選べる。
マルティーニレーシングデザインは、ポルシェとマルティーニレーシングの長年のパートナーシップを称えたもので、1973年にシチリア島で行われた伝説的な耐久レース「タルガ・フローリオ」でポルシェが優勝した『911カレラRSR』からインスピレーションを得ている。
このコンパクトなエスプレッソマシンには、ポルシェのアイコニックなスポーツカーからインスピレーションを得た細部が随所に見られる。例えば、スチームとお湯用のツイストハンドルはポルシェのドライブモードスイッチに似せてデザインされている。磁石式のドリップトレイとカップウォーマーは、ポルシェ911 『GT3ツーリングパッケージ』のカラーデザインを採用。アナログ式の圧力計はポルシェのスピードメーターを彷彿とさせる。
また、回転ハンドルやポルタフィルターハンドルには陽極酸化アルミニウムが使用され、六角穴付きネジは黒色仕上げとなっている。
販売はポルシェセンター、ポルシェオンラインショップ、ポルシェデザインストアで行われる。付属品として、ラ・マルゾッコの電動コーヒーグラインダーや、マッチングしたエスプレッソカップとカプチーノカップも用意されている。
リネア・ミクラは、デュアルボイラーモデルとして、2つのステンレス製ボイラーを搭載し、抽出温度とスチーム圧力を別々に制御できる。多目的ポルタフィルターにより、シングルスパウト、ダブルスパウト、ボトムレススパウトのセットアップを素早く切り替えることができる。給水タンクは2Lの容量があり、水道直結での使用も可能だ。内蔵のスチームワンドで簡単にミルクを泡立てることができる。
ラ・マルゾッコは1927年、ジュゼッペとブルーノ・バンビ兄弟によってイタリアのフィレンツェで創業された。1939年には業界標準となる水平ボイラーを搭載した初のエスプレッソマシンを開発・特許取得し、以来エスプレッソ抽出における革新を重ねてきた。
1927年の創業以来、ラ・マルゾッコは伝統への情熱と精密な職人技を組み合わせ、最高の信頼性とデザインを追求してきた。工場から出荷される全てのマシンは、顧客の注文に応じて手作りされている。
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