フェラーリは現在、ブランド史上初となるEVモデルを開発中だ。おなじみKOLESA RUが、その量産型デザインを予想した。情報は未確定なものが多く、まだ最終形には遠いが……。
先日カメラが捉えたプロトタイプは、マセラティ『レヴァンテ』SUVのボディとフェラーリ『ローマ』のヘッドライトを組み合わせ、さらに両モデルからコンポーネントを調達したテストミュールだった。
テストミュールなので、そのボディシルエットで生産されるかどうかは確実ではない。もしかすると、フェラーリは単にドライブトレインをテストしているだけで、他のすべてのコンポーネントは暫定的である可能性もある。
ただし、クロスオーバーとハッチバックの融合したデザインになるという噂もあることはあるのだ。そこでさっそくKOLESA RUが予想CGを制作した次第だ。情報元によると、フェラーリブランド初のEVは4人乗りのクロスオーバーになり、競合はポルシェ『タイカン』やメルセデスベンツ『EQS』ではなく、デザインについてはキア『EV6』との戦いがふさわしいと言う。
フロントエンドは、フェラーリ『プロサングエ』にインスパイアされたヘッドライトを装備、スポーティなノーズだ。側面では分厚いサイドスカートを備えるほか、フラッシュマウントドアもある。後部では、寝かされたリアウィンドウ、ルーフスポイラー、スリムなLEDテールライトを備えるとした。
プロトタイプを撮影したカメラマンによると、キャビン内では、ステアリングコラムにプロサングエ風のパドルシフターがあるほか、フルデジタルインストルメントクラスターも見えたという。
ボディタイプの話題に戻ると、コンパクトクロスオーバーになるという話があるいっぽうで、プロサングエや『ドディチチリンドリ』をベースにするという話も入っており、やはりデザインはプロトタイプが完成するまでは断定できない。
価格は50万ユーロ(約7800万円)を超えることがフェラーリから発表されており、実質的にニッチな製品になるだろう。同社は2024年夏、マラネッロに「Eビルディング」という電気自動車(EV)を製造するための新しい施設を公開した。V6、V8、V12 エンジンと同様に、これらの新しい車両の電気モーター、バッテリー、車軸は自社で製造されることは決定している。
しかし、もしも価格でテスラと競争するならば、15万ドル(約2200万円)未満の製品を作る必要がある。そうなればハッチバックや、クロスオーバースタイルの可能性も浮上してくるだろう。つまり価格に関しても不確定であり、それに伴ってデザインも確定できない。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。