米国のEVメーカーのルーシッドグループは10月28日、同社の主力モデルであるルーシッド『エア』が、米国道路交通安全局(NHTSA)の新車アセスメントプログラム(NCAP)において、最高評価の5つ星を獲得したと発表した。

NHTSAの新車アセスメントプログラムは、米国政府が実施する自動車の安全性評価プログラムで、前面衝突、側面衝突、横転の3つのテストを行い、その結果を1つ星から5つ星で評価する。ルーシッド・エアは、全てのテストにおいて最高得点を記録し、総合評価でも5つ星を獲得した。

この評価は、ルーシッド・エアのピュア、ツーリング、グランドツーリング、サファイアの全モデルに適用される。ルーシッド社は、高強度で軽量なアルミニウム構造を採用し、革新的なバッテリーパック設計を取り入れることで、車両全体の強度を高めている。

『ルーシッド・エア・ピュア』の2025年モデルの場合、1kWhあたり5マイル(約8km)の走行距離と146MPGeのEPA評価を達成。これにより、世界で最も効率に優れるEVになるという。

ルーシッド・エア・ピュアは、84kWhのバッテリーパックでEPA推定420マイル(約675km)の航続を実現しており、持続可能な交通手段の新たなマイルストーンを打ち立てた。これにより、他のどの車両よりも少ない電力で長距離を走行できるため、バッテリーパックのサイズを小さくし、原材料の使用量を削減することが可能にしている。

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