日産を代表するスポーツカーの一台フェアレディZ。この電動化の時代でも新型を純ガソリンのターボを搭載する限り、日産のスポーツカーに対する思いは変わらないのだろう。そこで今回はターボ特集と題して、フェアレディZの魅力に迫っていく。

※本稿は2024年9月のものです
文:国沢光宏/写真:日産、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年10月26日号

■日産 フェアレディZ(V6・3Lツインターボ:405ps/48.4kgm)

国沢氏はZのオレンジ色MT車を購入し、2年2カ月待って先日納車。今のところ大満足のようです

 関心度や完成度からすれば圧倒的なのはベアリングターボを採用し、272psから304psにパワーアップしたGRヤリスなんだけれど、ここは話題性重視ということで、20世紀のニオイを残すフェアレディZの3L・V6ターボ、405psを紹介しておきたい。

 ノーマルのままですらアクセル全開すると「こりゃスゴイ!」というパワーであり、しかもパワーアップの余力を残す。チョイチョイで500psは余裕。

 いじろうとすればそれなりの“栄一”がかかる(今までなら“諭吉”でした)GT-Rを別格とすれば、一番コスパの高いパワーユニットだと考えてイイ。

 加えて一般路を走っていると、絶滅してしまった大排気量エンジンのようなトルクの太さが快適。私は6速MTを選んだのだけれど、1速-3速-5速-6速でも、1速-2速-4速-6速でもスムーズです。

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