各メーカーが熾烈な開発競争を繰り広げている自動運転の分野だが、アメリカのウェイモが、第6世代となる自動運転システムを発表した。ライバルのGMクルーズが停滞している中で、ウェイモが見せた進化の内容とは!?
※本稿は2024年9月のものです
文:角田伸幸/写真:ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年10月26日号
■4年ぶりのアップデートで第6世代へと進化
淡々と自動運転に挑むウェイモが、第6世代となる自動運転システムを発表した。第5世代の発表が2020年春だったから、4年ぶりのアップデートなる。
新システムは13台のカメラと4基のLiDAR、6台のレーダー、さらに外部集音装置を備える。
第5世代で蓄積した700万マイル(約1120万km)の走行情報を学習データとすることで、AIの学習時間を短縮させるとともに、周囲の状況を把握するセンサー類を削減、結果として消費電力を抑えることにも成功しているという。
運転能力ももちろん各段に高まった。最も重要な車両周辺の状況をより高い解像度で把握するとともに、遠方の探知能力も強化。最大で500m離れた物体が検知できるという。
悪天候時の対応も強化された。センサーにクリーニング機能を持たせることで、長い間の課題だった雪道での探知性能を確保、より一歩、全天候型の自動運転システムに近づいた。
新しいシステムはZEEKRの車両に搭載されてすでに公道を走りだした模様。ライバルのGMクルーズが停滞しているだけに、さらに優位となりそうだ。
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