日産自動車は11月5日(日本時間11月6日未明)、米国で開幕するSEMAショー2024において、高性能ピックアップトラックを提案する『フロンティア TARMAC』を初公開する。
レーシングレジェンドのクリス・フォースバーグ選手と共同開発したハイパフォーマンストラックだ。このコンセプトカーは、日産『フロンティア PRO-X』をベースに、過去のマッスルトラックへのオマージュとして開発された。
最大の特徴は、地面すれすれまで低く仕上げられたサスペンションだ。フロントには完全調整可能なコイルオーバーサスペンションを採用し、リアにはフリップキットとCノッチを装備している。
パワートレインには3.8リットルV6エンジンを搭載し、水冷式スーパーチャージャーやカーボンファイバー製NISMOコールドエアインテーク、ハイパフォーマンスキャットバックエキゾーストなどを追加。これにより、最高出力は440hp、最大トルクは400lb-ft(542Nm)まで引き上げられている。
日産 フロンティア TARMAC外観では、カーボンファイバー製のボディワークを全体に採用。テールゲートスポイラー、トノカバー、ウルトラワイドフェンダーなどが装備され、ボディ幅は標準モデルより約10cm拡大されている。ボディカラーには、2025年モデルの『フロンティア』で採用予定の「アフターバーンオレンジ」が使用されている。
内装には、カーボンファイバー製ステアリングホイールやレカロシートを採用。シートには、鮮やかなオレンジ色の外装に合わせたカスタム仕様の張り地が施されている。
ブレーキシステムにも大幅な改良が加えられ、NISMOブレーキがカスタムマウントで装着されている。リアには2つのキャリパーが設置され、そのうち1つはドリフト走行用のカスタムハンドブレーキに連動している。
日産モータースポーツのケビン・ルッツ氏とポール・ボイヤー氏が2021年から構想を練ってきたこのプロジェクトは、過去のマッスルトラック文化を現代に蘇らせつつ、最新のパフォーマンス技術を融合させた意欲作という。
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