トヨタ自動車は11月5日(日本時間11月6日未明)、米国で開幕するSEMAショー2024において、南カリフォルニアのサーフカルチャーにインスパイアされたコンセプトカー『4Runner TRDサーフコンセプト』を初公開する。
このコンセプトカーは、初代『4Runner(フォーランナー)』(日本名:『ハイラックス・サーフ』のオープンエアスピリットを最新モデルに融合させ、1980年代のビーチライフを現代に蘇らせることを狙う。
トヨタモータースポーツガレージで製作されたこの車両は、2025年モデルの4Runner「TRDリミテッド」をベースに2ドア化し、後席と荷室部分をオープン化。2.4リットルターボチャージャー付きiForceエンジンを搭載し、278hpのパワーを8速オートマチックトランスミッションを通じて伝達する。フルタイム4WDシステムと電子制御デュアルレンジトランスファーケースにより、パワーを効率的に配分する。
トヨタ 4Runner TRDサーフコンセプト最大の特徴は、1人で簡単に取り外せるルーフだ。トヨタのモータースポーツテクニカルセンターのディレクター、マーティ・シュワーツァー氏は、自身のパシフィックコーストハイウェイでの経験をもとに、初代4Runnerの精神を新モデルに取り入れることを構想したという。
サーフコンセプトの外観は、37インチタイヤを装着した17x8.5インチのカスタムホイールが特徴的だ。サスペンションシステムには、ビレットアルミニウム製のフロントアッパーおよびロアAアームを採用し、過酷な地形でも快適な乗り心地を実現している。
内装も防水加工が施され、フロント助手席は後部座席へのアクセスを容易にするためにフリップフォワード式となっている。さらに、このコンセプト専用に製作されたカスタムサーフボード「トラベルクイバー」がルーフラックとマッチしている。
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