1982年の全日本プロレスで結成された、スタン・ハンセン&ブルーザー・ブロディのタッグ。妄想の中でしか存在しなかった最強のチームに、プロレスファンは狂喜した。2024年3月に提携を発表した日産×ホンダは、ハンセン&ブロディのような最強タッグとなれるのか!?
※本稿は2024年9月のものです
文:井元康一郎/写真:日産、ホンダ
初出:『ベストカー』2024年10月26日号
■中国勢の台頭にタッグを組んで立ち向かう
2024年3月に提携を決めた日産とホンダ。中国勢など新興勢力の技術開発のスピード感に対抗するには独自路線などと言っていられないというシビアな事情が背景にあってのことだった。
8月に車載ソフトウェア、電池、電動パワートレーンなど5分野について共同開発を行うとあらためて発表したが、いずれも協業する以上は当然やるべきというものばかり。4カ月の進展がこの程度というのは明らかにスピード感に欠ける。
両社のマンパワーや資金を合わせてより大きな成果を上げるには、互いに相手を逃がさない資本の持ち合いに踏み切るしかないかもしれない。両社が無駄なプライドを捨てて一層歩み寄れるかが問われている。
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