個人同士がペアを組むことを「タッグを組む」というが、これはプロレスに由来する言葉だ。名タッグチームの存在はリングを盛り上げる。それは自動車業界も同じだ。ここでは、日産×三菱が結成したタッグチームの名コンビ度を探ってみる。
※本稿は2024年9月のものです
文:井元康一郎/写真:日産、三菱
初出:『ベストカー』2024年10月26日号
■日産×三菱(資本提携・共同開発など)のタッグは良好か?
日産と三菱自動車は軽自動車を巡って協業関係にあったが、日産は2016年に、業績が悪化した三菱自動車の筆頭株主になった。以後、三菱自動車はルノー日産アライアンスに合流する形で経営再建を進めてきた。
この組み合わせ、当初は三菱自動車側が少なからず不安を抱いていたが、時が経つにつれ、案に相違して三菱自動車にとってプラスのほうが多いことがわかってきた。
高価であるにもかかわらず好調に売れたプラグインハイブリッドSUV「アウトランダー」は、日産ルノーと同じ車台を使いながらも三菱らしさは充分。
さらに軽自動車でも、日産設計のモデルをリデザインし「デリカミニ」として発売したところ、三菱らしいという評価を受けて販売が急上昇。やり方次第ということが示された。
●タッグ良好度……60点/100
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