今や超貴重な5ナンバーセダンの代表格でもあったトヨタ ビスタ。1998年にデビューした最終型の内装が超絶よかったのだ。しかも、これが今の高級セダンの基本となるデザインを100万円台スタートの大衆車でやってのけたのだからスゴいのよ!!

文・写真:ベストカーWeb編集部

■最初で最後のビスタワゴンも!! 全車コラムシフトという割り切りもスゴかった

こちらがワゴンモデルのアルデオだ

 今と同じでセダンの売上が徐々にミニバンなどに流れていた1998年にシリーズ初のワゴンモデル「アルデオ」とともに投入されたビスタ。結果としてこの代が最終モデルとなったが、今思えばこのクルマかなり気合が入っていたのだ。とくに内装がスゴかった。

 国産セダンとしては珍しい全車コラムシフトを採用し、アルデオに至ってはフロント3人掛けシートの6人乗りまでラインアップするなど、とにかくこれまでのビスタとはかなり違った方向にシフトしていたのだ。

■ええ、メーターの中にナビも!? これを98年に出したのは感涙モノすぎ!!!!

この時代からあったなんて……

 当時流行っていたセンターメーターを採用。ここまでは当時のクルマらしいのだが、スゴいのがメーターの中にナビを内蔵。グレードによっては今でいうディスプレイオーディオ的なモノとなっていたが、クルマの情報などを一挙にメーター内に集約していたのだ。

 この未来的なデザインを世紀末の1998年に、しかも169万8000円という大衆車に落とし込んでいたのだから、さすが!!

 このデザイン、というか最終型のビスタシリーズは賛否両論あったのも事実。でも、この発想はセンターメーターを除いて今の高級セダンにも通じるデザインであったのは紛れもない事実!! こんなぶっ飛びデザインをシレっとやってのけたんだから、恐るべしトヨタ!!!

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