11月に日本初公開となったブガッティの新型ハイパーカー『トゥールビヨン』。「日本はブガッティにとって単なる憧れの対象以上の存在」とするブガッティは、日本の豊かな伝統文化との深いつながりを強調する写真を公開している。

トゥールビヨンは、「タイプ57アトランティック」、「タイプ41ロワイヤル」、「タイプ35」などの伝説的なモデルからインスピレーションを得ており、ブガッティの伝統と革新的な思考を融合させた傑作として描かれているという。

日本での展示では、大阪と東京のブガッティディーラーショップで顧客や選ばれたメディア、ファンに公開された。また、栃木県の若竹の杜や油伝味噌、奈良県の橿原神宮など、日本の伝統的な場所でも展示が行われ、トゥールビヨンの魅力と日本の文化的価値観との調和が強調された。

一方で、最先端のデザインの象徴である東京の秋葉原でも展示が行われ、トゥールビヨンの革新的なエンジニアリングと、常に進化を続ける日本のテクノロジー文化との共通点が示された。

ブガッティ『トゥールビヨン』

ブガッティは、「日本はブガッティにとって単なる憧れの対象以上の存在。すでに25台以上のブガッティモデルが日本の道路を走っており、日本はブランドにとって重要な拠点となっている」とコメントしている。

トゥールビヨンでは、新開発の8.3リットルV型16気筒ガソリン自然吸気エンジンに、コスワースの協力で開発された電動アクスルを組み合わせた。トータルで1800hpを発揮し、そのうち1000馬力は内燃エンジンから、800hpは電動モーターから供給される。これは、8.0リットルW16エンジンと4つのターボチャージャーを搭載した『ヴェイロン』の1001hpを大きく上回る性能だ。

電動モーターは蓄電容量25kWhの800Vバッテリーで駆動される。バッテリーは車両のセンタートンネルと乗員の背後に配置された。四輪駆動とトルクベクタリングにより、優れたトラクションと機動性を発揮する。フロントアクスルには2つの電動モーターが、リアアクスルには1つのモーターが搭載され、電動パワートレインシステム全体で800hpを引き出す。電動モーターは最大2万4000rpmで回転し、シリコンカーバイドインバーターを統合している。

軽量構造と瞬時のトルクを発生する電動モーターにより、トゥールビヨンは驚異的な性能を実現した、と自負する。また、効率的なパッケージングと先進的な空力設計により、ヴェイロンに比べて排出ガスを大幅に削減しながらも、走行体験を向上させている。EVモードでは、最大およそ60kmのゼロエミッション走行を可能にしている。

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