ドライブの途中でときどき出会うコンビニ袋を下げたクルマ。あの袋には何が入っているのだろう。ぶら下げていて違反にはならないのだろうか?

文と写真/ベストカーWeb編集部

■ルームミラーの邪魔になったりすると指摘されることも

袋はペットのウンチのようだ

 いきなり正解だが、あの袋にはワンちゃんのウンチが入っているようだ。

 近年はサービスエリアにもドッグランが整備され、愛犬とのドライブがしやすくなっている。そういった場所での排泄物を車内に積むと臭うので、やむなく車外に出しているのだとか。近ごろはこの袋自体の理解が進み、「車内に犬がいる」ことの目印にも使われているようだ。

 とはいえ、そういったクルマの後ろに付くと、袋が飛んでこないかハラハラしたりもする。あれは交通違反にはならないのだろうか。

 実際の運用では、数十グラム程度のコンビニ袋が指摘を受けることはほとんどないようだが、袋が大きかったり、風の当たり具合などによって吹き飛ばされそうだと、注意を受けることがあるようだ。

 その具体的な根拠だが、道路交通法の五十五条にある以下の規定だ。

「車両の運転者は、当該車両の乗車のために設備された場所以外の場所に乗車させ、又は乗車若しくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない。」

 コンビニ袋は「車載のために設備された場所以外の場所」に当たるというわけ。さらに、コンビニ袋がルームミラーの邪魔になっていたり、テールライトを隠していたりすると以下にも該当する。

「運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。」

 最近は、ウンチをケースに入れてリアハッチなどにマグネットなどで固定するアイテムも市販されているが、取説を読むと万一の脱落を考えて高速道路での使用は推奨していないようだ。愛犬もパートナーと考えるなら、その排泄物は厳重に密封して、ラゲッジルームにしまうのが賢明かもしれない。

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