40年もの超絶長い歴史を持っていたマーチも今や廃止の時代。後継モデルはノートとなるものの、乗り出し価格は200万円台後半に。そう、100万円台で買える普通車が日産に今ないのだ。となれば、やっぱりマーチこそ今必要なんじゃないか!?!?!?
文・写真:ベストカーWeb編集部
■マーチないのはキツイぜ……後継のノート乗り出し高いよ、、、
最近、残念ながらネガティブな話題で世間を賑わせている日産自動車。今まで重きを置いていた海外での販売がことごとく低迷してしまい、ゴーン時代から軽視されていた日本国内では売るクルマがないとディーラーから嘆き節が聞こえる始末だ。
その理由は大幅に縮小されてしまった車種ラインナップも大きく影響していることは間違いないが、今こそ復活させてもらいたいのが、長らく日産の屋台骨となって支え続けた「マーチ」ではないだろうか。
日産のリッターカーとして1982年に初代モデルが登場したマーチは、当時の国産車としては異例とも言える10年という長いモデルライフを誇り、1992年に登場した2代目モデルでも同じく10年に渡り愛されただけでなく、日本と欧州の両方でカー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、国内外で高い評価を受けた。
2002年に登場した3代目モデルは8年とやや短いモデルライフだったが、2010年に登場した4代目では12年と最長のモデルライフとなるなど、いずれにしても長く愛された1台であることは間違いないだろう。
そんなマーチは日産の普通車のエントリーモデルであることはもちろんだが、モータースポーツベース車という側面も持ち、さらに4代目モデル以外にはオープンエアモータリングを楽しむことができる仕様も用意されていたのだ。
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■後継はノート!! NISMOあるけどやっぱ高いよ400万円弱は
現在、そのマーチのポジションはノートが担っているとされているが、e-POWERモデル専売車となったことでスタート価格は大幅に跳ね上がり、エントリーモデルとは言いにくい価格帯になってしまった。
またノートオーラにNISMOグレードが用意されてはいるものの、ナビやプロパイロットを選択すれば400万円に迫る価格となり、MTも用意されないことから、モータースポーツベース車とは言い難いものとなっている。
そして当然、オープン仕様などはあるわけもなく、マーチのユーザーが乗り換える先として本当に適切なモデルとなっているのかは疑問符が付く。そうなるとマーチユーザーは他メーカーのコンパクトカーに流れてしまうのはやむを得ないところだろう。
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■100万円台の普通車必要だよ絶対!! マーチこそ今じゃない!?!?
確かにマーチは1台当たりの利益はそこまで高いものではないかもしれないが、手ごろな価格で多くの台数が売れれば日産ユーザーは必然的に増えることとなり、そのユーザーがノートへクラスアップしたり、家庭環境が変わってセレナに乗り換えたりと、中長期的に見ればプラスになってきたハズ。
しかし現在はエントリーモデルと呼べる100万円台で乗り出せる普通車は存在せず、デイズなどの軽自動車ユーザーがクラスアップする先もないことで、日産ユーザー自体を減らしてしまっていると言える。
そういったことを考えるとエントリーモデルとしてのマーチが復活することは実は非常に重要な要素と言えるのではないだろうか。ただ、間違ってもBEV専売車として復活するというシナリオだけは避けて欲しいところだ。
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