コンチネンタルは、2025年1月7日に米国ラスベガスで開幕するCES 2025において、革新的な意思疎通テクノロジーを備えたデモカーを初公開する。同社は、このデモカーを「IQ(知能指数)を持つクルマ」と位置付けている。

「インテリジェント・ビークル・エクスペリエンス・カー」と名付けられたこのデモカーは、車両とドライバー間のインタラクションのための技術革新を特別に準備したものだ。今後3年から5年の間で量産化が見込まれる様々なソリューションを集約している。

特に注目すべきは、生体認証を使用した直感的でタッチフリーのアクセス機能だ。ユーザーが乗車する前から車両側がユーザーを認識し、顔や動きの特性を解釈して車両を開閉したり、スーパーマーケットの駐車場でテールゲートを積極的に開けたりするなどのアクションを導き出す。

さらに、この技術は安全面でも重要な役割を果たす。車両使用を許可されておらず、犯罪の意図を持って車両に近づく可能性のある人物の特定も可能だ。この場合、ドアはロックされたままで、警告を発する。

このデモカーは、ソフトウェア定義車両(SDV)を形にしたものであり、ソフトウェアにより形作られ管理される自動車、そして次世代車両に向けた生体認証の時代の到来を告げるものといえる。

車室内の人と機械の意思疎通は、ポジティブなユーザー体験を考えるうえで重要だ。将来的には、車両はドアが開く前にユーザーと対話するようになる。ユーザーの意図や動き、表情を解釈できるようになる。

自動車は、携帯電話のようなスマートデバイスになる方向へと向かっており、生体認証技術を使用することで、ユーザー体験が新たなレベルのセキュリティと快適性に到達する、としている。

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