3月に11代目となる『アコードe:HEV』が発売された。ホンダの現状ラインナップの中で最大級のセダンとなるモデルは、e:HEVに絞ったグレード設定となった。同じくe:HEVモデルとしては2022年デビューの『シビック』がある。異なるクラスでそれぞれ伝統的な2モデル、その最新版同士の違いはどこにあるだろうか。

◆外寸比較

アコードe:HEV

アコードe:HEV

全長:4975mm
全幅:1860mm
全高:1450mm
ホイールベース:2830mm
最小旋回半径:5.7m
ラゲッジスペース容量:570リットル

●シビックe:HEV 

シビックe:HEV

全長:4550mm
全幅:1800mm
全高:1415mm
ホイールベース:2735mm
最小旋回半径:5.7m
ラゲッジスペース容量:404リットル

「アコード」が一回りほど「シビック」より大きな値となる。全長は40cmほどの差となるが、ホイールベース、旋回半径ではさほど差は出ていない。これにはアコードが先代よりホイールベースを保ちながら、オーバーハングを拡大したという理由がある。また、ゴルフバッグ換算でアコードには4つ「シビック」には3つをラゲッジスペースに収納可能という差が出ている。

◆エンジンスペック

アコードe:HEV

アコードe:HEV

原動機型式: LFD-H4
種類: 直列4気筒
総排気量: 1993㏄
エンジン最高出力:108kW(147PS)/6100rpm
エンジン最大トルク:182Nm(18.6kgfm)/4500rpm
モーター最高出力:135kW(184PS)/5000~8000rpm
モーター最大トルク:335Nm(34.2kgfm)/0~2000rpm

●シビックe:HEV 

シビックe:HEV

原動機型式:LFC
種類:直列4気筒
排気量:1993㏄

エンジン最高出力:104kW(141PS)/6000rpm
エンジン最大トルク:182Nm(18.6kgm)/4500rpm
モーター最高出力:135kW(184PS)/6000rpm
モーター最大トルク:315Nm(32.1kgm)/0~2000rpm

両者も数値上のエンジン・モーターの特性として大きな違いはなさそうだが、選択可能な走行モードに違いがある。SPORTモード:NORMALモード:ECONモードは両者に共通。

アコードには快適性を最大限まで高めた走りを提供するCOMFORTモードの設定がある。また、走行中に減衰力を調整し、快適性とハンドリング性を高めるアダプティブ・ダンパー・システムもアコードは装備。乗り心地への追求という面では分があるといえるだろう。

◆燃費性能

アコードe:HEV

WLTCモード:23.8km/L
市街地モード:20.5km/L

●シビックe:HEV 

WLTCモード:24.2km/L
市街地モード:21.7km/L

燃費性能ではシビックe:HEVの方がやや上。アコードe:HEVの車両重量はシビックe:HEVより100kg重い1560kg。ボディサイズなどを考えるとそれほどの差は見つからない。またアコードe:HEVのタンク容量は47リットルで、シビックe:HEVは40リットルとなっている。

◆価格

アコードe:HEV:544万9000円~

アコードe:HEV

シビックe:HEV 398万900円~

シビックe:HEV

価格では約150万円程の違いが出ている。それぞれのポジションの違いから単純な比較は難しいが、近似した走行性能を持つ以上アコードはシビックに対して乗り心地や、質の面で差を見せるはずだ。

他方、アコードは全方位安全運転支援システム「ホンダセンシング360」を国内向けホンダ車として初搭載するなど、上位グレードとして、また、最新モデルというキャラクターが注目のポイントとなっている。

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