宮崎県五ヶ瀬町では、120年に一度しか咲かないと言われるササの一種、「スズタケの」開花が確認されました。
スズタケが開花したのは、五ヶ瀬町にある向坂山の登山道です。高さ30センチから2メートルのスズタケにおよそ3センチの紫色のつぼみがつき、黄色い袋状のおしべや白い綿のようなめしべが確認できます。
森林保全巡視員の秋本治さんが、今月2日に一斉に開花しているのを見つけたということですが、この規模の開花は40年以上山を見てきた中でも、初めてだということです。
周辺では鹿の食害があったため、森林管理署が柵を設置して保護していました。
(宮崎北部森林管理署 都賢太郎さん)
「スズタケの花ってこういう感じなんだなというのは、正直びっくりはしましたね。すごく貴重なものを見れてるなというのは、すごく感慨深いものがあります。」
(森林保全巡視員 秋本治さん)
「遺伝子を活性化させて花を交配させて、次世代にそういう気候に耐えるような遺伝子をもったものにバトンタッチをしていく仕組みじゃないかなという気がします。」
スズタケの開花は120年に一度と言われ、その後は枯れるため、秋本さんは、「経過を観察して後世に記録を残したい」としています。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。