観光スポットなどを巡って、得点を競いながら地域の魅力を知ってもらう「ロゲイニング」の大会が、5月12日に富山・南砺市利賀村で開かれた。利賀の自然を駆け巡ったファミリーに密着した。
県内外から約360人が参加
南砺市利賀村を舞台に初めて開かれたロゲイニングの大会には、富山県内のみならず、東京都や神奈川県などからも、一般の部とファミリーの部合わせて約360人が参加した。
この記事の画像(24枚)ロゲイニングとは、地図を片手にチェックポイントを回り、制限時間内にいかに多くのポイントを集められるかを競う野外スポーツだ。それぞれのチェックポイントでは、写真を撮ったり特定のミッションを行ったりすることでポイントが獲得できる。
参加者からは、「初めて来たが、緑もいっぱいで山菜も途中で採れて楽しい」「観光で回るよりも、ゲーム感覚で回った時の方が一瞬一瞬を楽しもうとするのでいい」との声が上がった。
自然に触れ、学び、ゴールを目指す
富山市から参加した大場さん一家は、8歳の旭くん、5歳の新くんと一緒に制限時間3時間のファミリーの部に挑戦した。
父・大場達也さん:
子どもたちに自然を体験させてあげられたらと参加した。
旭くん:
イワナ釣るところに行きたい。頑張るぞ~!
今回のロゲイニングでは、利賀国際キャンプ場を中心に40カ所以上のチェックポイントが設けられた。利賀の魅力を再発見してもらいたいと、自然探しやアクティビティ体験も用意されている。
地図を見ながら歩いて行くと、旭くんが何かを見つけた。
父・大場達也さん:
(ポイントになる)アゲハチョウでもオオムラサキでもないね。
残念ながらポイントにならない種類のチョウだったが、旭くんは興味津々。
気を取り直して、高得点を狙うために「TOGA森の大学校」で利賀の木を使ったアクセサリー作りに挑戦する。木に穴を開けてネックレスやキーホルダーを作り、記念写真を撮ってミッションクリア。25ポイント獲得だ。
この他、チェックポイントでは、利賀ダムについてのクイズや利賀産の農産物を使った重量当てクイズ、お土産を買うことでボーナスポイントを獲得するなど様々な仕掛けが用意され、子どもも大人も楽しんでいた。
旭くんが楽しみにしていたイワナの釣り堀にやってきた。10ポイントのつかみ取りに挑戦する。
旭くん:
楽しい。(魚の体に)点々ある。
弟の新くんもパパと一緒にイワナを釣り上げ、大物で15ポイント獲得した。
この後も、大場さん一家のロゲイニングは続く。
旭くんが見つけたのは、林に自生する植物「ラショウモンカズラ」で10ポイント獲得。子どもたちは、利賀の自然に触れながら様々なことを学んでいた。
大自然の中でロゲイニングを満喫
スタートから約3時間後、無事にゴールした。
旭くん:
イワナのつかみ取りが難しかったけど、最後はちゃんとつかめたからうれしかった。
父・大場達也さん:
利賀の大自然を感じられて癒やされた。子どもが途中で転んだりとかハプニングもあったが、家族で地図を見ながら目的地を探すのは楽しかった。またぜひ参加したい。
ゴールの後は、旭くんたちが自分で獲ったイワナを食した。川魚はほぼ初めてという2人は、おかわりをねだるほど気に入っていた。
ゴールしたグルメ館のマルシェでも、注文品ごとにお食事ボーナスポイントが入るということで、参加者たちは利賀の味覚を堪能しながらしっかりポイントを稼いでいた。
射水市からの参加者:
すごく楽しかった。最初、天気も悪かったが満喫した。
上市町からの参加者:
山が見えたり川がすごくきれいで、また夏や天気のいい日に来たい。
南砺市では、2024年の夏と秋にもロゲイニングの大会を開くという。
(富山テレビ)
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