日本海中部地震からまもなく41年。秋田県北秋田市では、地元の児童や生徒が津波で亡くなった子どもたちを供養する慰霊碑を清掃し、犠牲者の冥福を祈った。

1983年5月26日に秋田県沖を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生し、県内では津波で79人が亡くなった。

このうち13人は、男鹿市加茂青砂の海岸を訪れていた北秋田市の旧合川南小学校の児童だった。

旧校舎の敷地には津波で犠牲となった児童をしのぶ慰霊碑があり、15日は、合川小学校と中学校の児童・生徒7人が、ブラシなどを使って泥やコケを取り除いた後、慰霊碑に花を手向けて先輩たちの冥福を祈った。

 合川小学校5年・三浦皐雫さん:
「13人の先輩のために、喜んでもらえるように掃除した。地震や津波を忘れないようにしたい」

 津波で長女・民子さんを亡くした三浦欽一さん:
「民子のおいが来ていた。みなさんに清掃してもらって本当にありがたい」

合川小学校では5月23日に避難訓練を予定していて、児童が地震が発生した際の対応を確認する。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。