愛媛県内で4月に最大震度6弱を観測した地震を受け松山市内で21日、高校生たちが「遠足」の一環として防災学習に取り組みました。

遠足の防災学習は、新田高校が日本赤十字社愛媛県支部の協力のもと、初めて企画した「防災・減災体験プログラム」。愛媛で最大震度6弱の揺れを観測した地震の発生を受けて行われました。今回参加したのは1年生の約80人です。

正本健太キャスター:
「石川県で救護班として活動された日本赤十字社の職員の話を聞く高校生たちです。きょう題材として登場したのが、災害現場で活躍しているものたちです」

題材の一つとして取り上げられたのが電源付きの非常用トイレ。凝固剤を入れたあと、便器用の袋に尿に見立てた水を流すと自動で袋が密閉。断水した時は水なしで処理することができます。もう一つが能登半島地震の避難所などでも使用されたダンボールベッドです。

ベットに寝た男子生徒:
「寝心地いいです」

使われているダンボールは、高校生3人が座っても耐久性十分。40センチほどの高さがあり床から距離をとれるため、寒さをしのぐことができるほか、床に座りづらい妊婦や高齢者などの負担も減らすことができます。

このほか心臓マッサージやAEDを使った心肺蘇生や、電気を使わずに米を炊くことができる「炊飯袋」を使った炊き出しも学習。遠足の昼食は炊きあがったご飯にレトルトのカレーなどをかかて味わいました。

生徒たちは遠足を楽しみながら災害への備えの大切さを実感しました。

男子高校生:
「南海トラフが実際に来た時に対策できるんで、参加してよかったです」

女子高校生:
「絶対これから必要なこととかも学べるし、友達といっぱい話したりもできて」
「タメになるけん、いいと思う」

日本赤十字社愛媛県支部によりますと、能登半島地震の現場対応などを踏まえた防災講座は、学校や民間企業から依頼が去年より倍以上に増えているということです。

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