学校(写真はイメージ)=ゲッティ

 横浜市立学校教員による児童生徒へのわいせつ事件の裁判を巡り、市教育委員会が職員を横浜地裁の法廷に動員し第三者が傍聴できないようにしていた問題で、下田康晴教育長は22日の市議会常任委員会に出席。一連の対応を謝罪し、組織の抜本的な見直しを明言した。

 下田教育長は「保護者や弁護士から依頼があっても動いたのは間違いだ。(動員傍聴は)『おかしい』と止める判断、仕組みもなかった」と陳謝した。市教委を所管する佐藤広毅副市長は「制度を変えても魂が入らなければ生かされない」と述べた。

 裁判公開の原則を定めた憲法に反しないかとの指摘について、下田教育長は「弁護士とも相談しながら対応を考えたい」とした。月末に予定される常任委で、調査結果を何らかの形で報告する考え。議員からは「軽率で不適切な方法だった」などと批判が噴出した。【岡正勝】

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