山梨県富士河口湖町が外国人観光客に人気の富士山撮影スポットに目隠しの黒い幕を設置した件について、渡辺英之町長が24日、記者会見を開き「苦渋の決断だったが観光客と住民の安全、住民のプライバシーを守るための対策が必要だった。全国のオーバーツーリズム(観光公害)対策の一助になればいい」と語った。
21日に幕を設置した河口湖駅近くのローソン前はその後、大きな混乱が見られなくなったという。一方、徒歩15分ほど離れた別のローソン前は観光バスが乗り付け、富士山とローソンを撮影する訪日客が次々と訪れている。渡辺町長は「店の前の県道に防護柵を設置することを県と検討したい」と話した。
同町は今後、富士山のお薦め撮影スポットを訪日客にネットなどで紹介する取り組みを強化し、観光客の分散化を図っていくという。これまで冬季は閉館時期が多かった町立施設の河口湖ステラシアターを通年型営業にし、町の撮影スポットを映像で流すことなども検討している。
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