名古屋「正論」懇話会の第55回講演会が15日、名古屋市の名鉄グランドホテルで開かれ、東京大公共政策大学院特任教授の有馬純氏が「COP28と1・5度目標の呪縛」と題して講演した=写真。
昨年末の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)に参加した有馬氏は、温暖化対策として世界の気温上昇を産業革命前から1・5度内に抑えるとの目標は「実現可能性がない」と強調。「目標にとらわれて(温室効果ガスを)無理に削減すれば、日本のエネルギーコストを引き上げ、産業空洞化を招く」と指摘した。
また、中国について「太陽光パネルやEV(電気自動車)の輸出で漁夫の利を得ている」とも言及。日本としては、現実的な取り組みとして「原発を最大限活用すべきだ」と述べた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。