特産のマイタケを売り出そうと、秋田県藤里町が飲食店とタッグを組んで新商品を開発した。28日はキッチンカーが町を訪れ、新商品を使った特製料理を販売した。

新商品は、仙北市や秋田市でスープやスムージーのテイクアウト専門店を営む「ひなたエキス」と藤里町がタッグを組んで開発した。

使われたのは町の特産「白神まいたけ」。白神山地の水を使って育てられたマイタケで、その品質の高さは県の内外から高い評価を受けている。年間約7万7000株が出荷されている。

だが、今回の商品に使われたのは、あまり市場には出回らないマイタケの“軸”の部分だ。

 藤里町商工観光課・菊池洋吾さん:
「マイタケは葉の部分が流通しているが、パックに入りきらない軸の部分、流通の引き合いがないところを何とかしていきたいと思い、ひなたエキスさんと話していって道が開けた」

軸の部分は流通量は少ないものの、葉の部分と味は変わらない。ひなたエキスの須崎裕さんは「白神まいたけ」の香りの良さに驚いたと話す。

 ひなたエキス・須崎裕社長:
「白神まいたけは香りがすごい。実はひなたエキスではシイタケのポタージュが人気で一番人気だが、それと同じ作りでマイタケをポタージュにすると香りが強すぎた。ポタージュではきつすぎるが、でも香りは残したいと試行錯誤した結果、パテにすることに行き着いた」

「マイタケパテ」は、8月からひなたエキスで販売される予定で、町はふるさと納税の返礼品としても活用していきたいとしている。

28日は住民へのお披露目を兼ねて、マイタケパテを使ったパスタとベーグルがキッチンカーで販売された。

シンプルにマイタケの良さが分かるという「藤里ベーグルサンド」は、ベーグルにたっぷりとマイタケパテが挟まれていて、香りと味わいを楽しめる。

「白神まいたけの濃厚クリームパスタ」は、白神まいたけの良い香りがかみしめるたびに鼻に抜けていき、しっかりとかみしめて食べたいパスタとなっている。

28日は午前11時半のオープンと同時に地元の人が多く訪れ、ベーグルやパスタを買い求めていた。

訪れた客は「スープがおいしい店と主人が言っていたので来た」「すごく気になったので来ちゃいました」「楽しみです。どんな感じなのか」とその味に期待を膨らませていた。

マイタケのパテを使った料理は、6月から秋田市のひなたエキス秋田店で販売されることになっている。

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