「小倉あん発祥地 顕彰式」で法要を執り行う二尊院の羽生田実隆住職(右)ら=京都市右京区

小倉あんが初めて作られた地とされる小倉山(京都市右京区)の二尊院で「小倉あん発祥地 顕彰式」が行われた。

式典は、業界団体などでつくる「小倉餡(あん)顕彰世話人会」が主催。亀岡市で発見されたアズキの原種を栽培し、新たに収穫した記念として始まり、今年で20回目となる。

小倉あんは平安時代に空海(弘法大師)が中国から持ち帰ったアズキの種を、菓子職人・和泉和三郎が小倉の里で栽培。砂糖とともに煮詰めて朝廷に献上したのが始まりと伝わる。

式典では、関係者ら約40人が境内に建立された顕彰碑に、昨秋収穫した新アズキを献納した。同会の七代津田佐兵衞代表(井筒八ッ橋本舗会長兼社長)は「先達が残してくれた素晴らしいアズキを顕彰するとともに、小倉の里をさらに盛り上げていければ」と話していた。(梶原紀尚)

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