大学生などの就職活動が本格化しています。学生側は仕事や職場に何を求めるのか、一方、優秀な人材を確保するため、企業はどのような対策を取っているのか。
大分県内の学生や企業を取材しました。

いま、若者世代は「仕事と私生活との両立」を重視する価値観が 浸透していると言われています。
大分の学生は就職において何を重視するのか大分大学で聞きました。

◆大分大学の学生
「やはり職場の雰囲気、一緒にいて協力し合える職場や仕事以外でもプライベートな所でも交流出来たらうれしい」
◆大分大学の学生
「人々の役に立ちたいという思いが共感できる職場を中心に選考を受けている」

職場環境などを気にする声が聞かれる一方で・・こんな意見も。

◆大分大学の学生
「ちゃんと働くが土日や年末年始などにしっかり休めるような仕事のペースで働きたい」
◆大分大学の学生
「育休や産休は制度が確立されていると思うがその後の時短(勤務)や働き方が気になる」

このように働き方を重視する声も聞かれました。

就職情報サイトを運営するマイナビが、1200人の学生を対象に行った調査では、就職先の企業を選ぶ際のポイントとして「賃金」や「休暇制度」を含む待遇面を重視する人が最も多いことが分かります。
次いで、職場環境を重視する人が多く、この2つの項目で全体のほぼ半数を占める結果となりました。

大分大学でも学生の傾向は同様だと担当者は指摘します。

◆大分大学 就職支援担当 大崎美泉学長特命補佐「長い人生を考えた時に(学生が)やはり生活面や待遇面 を重視する傾向はある」「企業も長く働いてもらいたいというか、お互い様というのがあると思うのでそういった点も考慮してもらえるのではないかと期待も込めて思っている」

このように学生たちが職場環境や待遇面を重視する中、大分県内の企業も人材確保に向けて取り組みを進めています。別府市で3つの宿泊施設を経営する関屋リゾートもその一つです。

◆関屋リゾート 林太一郎社長「宿泊業界に限ったことではないが、今はどこでも人手不足と言われているのでやはり採用で勝っていくためには今やっていないことをやっていかないと」

関屋リゾートが力を入れたのは福利厚生です。

海外旅行の旅費や英会話などに参加する授業料の補助など、従業員の知識やスキルを増やす活動を中心に支援は24項目に及びます。こうした制度は実際に社員からも好評で、学生の採用に繋げたい考えです。

◆関屋リゾート 林太一郎社長「働くけれども会社というのは仕事をするだけじゃなくて自分をいかに成長できる環境であるか、ということが求められているので、そこに企業としてどう答えを出していくかということだと思う」

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