人気モデルやアーティストが観客を魅了する10代向けのファッションイベント「TGC teen」が岩手・一関市で開催され、若者の熱気に包まれた。大成功の陰には出演者を食事で支えた地元の高校生の存在があった。

華やかな舞台裏で輝く高校生たち

6月1日、一関市で開催されたのは「TGC teen ICHINOSEKI 2024」だ。「TGC teen」は国内最大級のファッションの祭典「東京ガールズコレクション」の10代向けのイベントで、2019年から始まり一関市での開催は2年連続だ。

2024年の出演者には、バラエティ番組などで活躍中のタレント・村重杏奈さんをはじめ、10代に人気のモデルやアーティストなど約70人が集結した。
2024年のイベントのテーマは「Shine」、次の世代を担う若者が輝く未来の自分を描けるように、という思いが込められている。

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華やかなステージでスポットライトを浴びる出演者たちの一方、裏側にも輝きを放つ高校生たちがいた。そのステージは食事を提供する“ケータリング会場”。今回のケータリングには地元の高校生が考案したメニューが3種類ある。

千厩(せんまや)高校の「桑茶ラテ」は、食物繊維やビタミンなどが多く含まれている桑の葉を使っている。

一関第二高校の「ライスコロッケ」は、地元でとれた「うるち米」を使用し、中にはチーズとビーツが入っている。

そして、一関修紅高校の「南部一郎かぼちゃクレープ」は、生地の中には県内で生産されメロンと同じぐらいの甘みを持つ“南部一郎かぼちゃ”を混ぜ、千厩町の紅玉を使用した甘みと酸味を楽しめるクレープだ。

「夢のよう…」大好きな出演者と交流

「南部一郎かぼちゃクレープ」を考案した一関修紅高校2年の内海羚菜さんは、「一関の特産を使って岩手の魅力を伝えたいと思った」と思いを語った。

内海羚菜さん(左)とクラスメイトの佐藤尚斗さんが「南部一郎かぼちゃクレープ」を紹介する様子

当日は同じクラスの佐藤尚斗さんと一緒にメニューの紹介をした。

クレープは大人気で次々と減っていく。2人は少し緊張した様子で補充していた。そしてクレープを食べた人の中には、内海さんが大好きな出演者・植野花道さんがいた。

「TGC teen ICHINOSEKI 2024」出演者・植野花道さん

植野さんは日本一のイケメン高校生を決める大会「男子高生ミスターコン2023」でグランプリに輝いた他、10代に人気の恋愛番組に出演するなど若者に大人気のタレントだ。

植野さんは内海さんに「めっちゃうまいですね。これは具材一つ一つとか南部一郎かぼちゃの甘みとか、生地ももちもちでそこが違う感じ」とクレープの感想を伝えた。

「TGC teen ICHINOSEKI 2024」出演者・植野花道さんと交流する一関修紅高校2年の内海羚菜さん

初めは緊張していた内海さんも、植野さんとの交流を通して自然と笑みが浮かぶ。

今回で岩手を訪れたのが2回目の植野さんは「自然がすごく多くて、おいしいものがたくさんある所だと思った」と岩手の印象を語った。

大好評だった「南部一郎かぼちゃのクレープ」。内海さんは「画面の中にいた人が目の前にいて、しかも自分が考えたメニューを食べてもらえて、すごく夢のようだった」と話し、内海さんにとって忘れられない1日になった。

一関市を舞台にした華やかな交流を通して「Shine」というテーマの通り、それぞれが輝いた特別な時間。「TGC teen ICHINOSEKI 2024」は多くの若者の笑顔であふれていた。

(岩手めんこいテレビ)

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